所長ブログ

tel_sp.png
メールでのお問い合わせ

2018.04.04更新

 厚生労働省が実施する第二次世界大戦の海外戦没者遺骨取集で2011~16年度、海外出張する同省職員に前渡しした約4億6000万円が違法に支出され、約880万円が使途不明となっていた。検査院は同事業での会計処理を「著しく不適正」と指摘。同省は職員の処分を検討している。

 同事業は職員をフィリピンなど旧戦地に派遣し、遺骨を掘り出して国内で慰霊する。会計法では海外で経費を払う場合などに限り、出張前に資金を職員に渡して帰国後のを精算を認めている。同事業は現地での車のレンタル料や作業員の人件費を現地業者に支払うため、11~16年度で約9億9000万円の前渡金があった。

 検査院が前渡し金状況を調べた結果、職員60人が同法に違反して出国前に約4億6000万円を国内の旅行会社などに手渡ししていた。旅行会社などは現地業者を仲介したとみられ、職員は現地業者名義の領収証を受け取って同省に提出。うち32人は旅行会社に領収証の水増しを指示し、実際に払った金額よりも約880万円多く受け取っていた。

 

過疎地のバス利用者水増し

 

 過疎地の赤字路線バスの運行を支える国の補助を14、15年度に受けた161路線(6億7454万円)のうち、北海道や京都府などの125路線(4億7714万円)の利用者数が補助要件を満たしていなかった。沿線自治体がバス事業から回数券をまとめて購入し、利用者数が「水増し」された格好になっていた。

投稿者: 松村税務会計事務所

2018.04.02更新

検査院報告

16年度過去10年で最小

 

 会計検査院はさきごろ、税金の無駄使いや不適切経理などが計423件・874億円に上ったとする2016年度決算の検査報告を安倍晋三首相の提出した。指摘された件数、金額ともに過去10年で最小。指摘額が1000億円を下回るのは06年度(310億円)以来。使われずに積み上がった余剰資産への指摘が少なかったことなどが要因という。

 

 前年度は、預金保険機構が管理する資産のうち1兆円超が使われる見込みがないと認定されたこともあり、指摘額を過去2番目の多さに押し上げた。こうした余剰資産の洗い出しに検査院が力を注ぐ中、解消も進み、16年度は独立行政法人・中小企業基盤整備機構が保有する政府出資金32億円1件にとどまった。

 指摘のうち、法令違反に当たる「不当事項」は333件(前年比12件減)で137億円。改善を求める「処置要求」は28件(同15件減)で258億円だった。今回、国会からの要請に基づく学校法人・森友学園への国有地売却手続きの検査は含まれていない。省庁別では、前年度と同じく厚生労働省の135件が最も多く、文部科学省50件、農林水産省34件と続いた。指摘額が最も大きかったのは、国土交通省が15、16年度に8都府県15市区長の道路整備など公共事業に交付した269億円。各自治体は計640件で誤った入札手続きをしていた。

 入札には最低制限価格の範囲内で最も低い金額を示した業者を落札者とする方式と、価格以外に業者の技術などを総合評価して落札者を決める方式があり、併用は認められていない。ところが、460件の入札では、総合評価が最も高い業者が、誤って併用された最低制限価格よりも低い金額を示したため失格になっていた。

 

 

 

投稿者: 松村税務会計事務所

前へ

SEARCH

CATEGORY

HOME
メールでのお問い合わせ 営業時間 9:00~17:30 定休日 土日・祝日 土日・祝日時間外予約可