規模縮小の空きスペース利用し音楽会
東京下町の町工場の中に、小さなコンサートホールがある。不況で一時は倒産の危機にひんし、機械を処分せざるを得なかったが、その後社長が経営を立て直して空いたスペースをコンサートホールとしてよみがえらせた。ものづくりの金属音に代わって工場には月に一度、クラシックの調べが響きわたる。
葛飾で月1回
東京都葛飾区の金属加工業「宏栄工業」=高橋元子社長(63)、従業員3人。創業50年余り。金属製品の表面加工が専門で窓枠やエアコンの吹き出し口など鉄道車両の部品加工や医療機器のメッキ加工を請け負ってきた。最盛期には20人を超える従業員がいて、工場は活気があった
しかし、バブル崩壊後の不況で取引先に倒産や業務縮小が続き、そのあおりで10年ほど前には借金がふくらみ倒産の危機に。従業員を減らしてリストラし、何とか乗り切った。高橋社長は「工場をたたむにしてもお金がかかるので、たためなかった」と振り返る。
3年前には取引先の中国移転に伴い、メッキ加工から撤退。工場の機械を処分したため2階に大きな空間ができた。
東京音大を卒業し、ピアニストになった長女ドレミさん(26)の影響で、クラシック音楽鑑賞が趣味になっていた高橋社長。空間活用策に考えを巡らしていて「正装でなく、普段着のまま近所の人たちや町工場の職人が楽しめるコンサートホール」を考えついた。
企業が別の事業に乗り出す場合に支給される中小企業庁の「第二創業促進補助金」500万円を受け、2014年11月に工場の2階約50平方メートルを40人収容のコンサートホールに改造。新たにピアノを購入し防音壁、トイレも整備して2000万円近くかかったという。15年3月からドレミさんを中心に一流の音楽家を招き、格安のクラシックコンサートを毎月第二土曜日に開催している。
高橋社長は「仕事が多忙でもクラシックが癒してくれた。近所の人たちにも音楽のすばらしさを楽しんでほしかった」と話し、ドレミさんは「工場をクラシック音楽の拠点にできたら」と夢をふくらませる。
さきごろ、昨年の日本音楽コンクール(毎日新聞社など主催)クラリネット部門1位のハンガリー人奏者、コハーン・イシュトバーン氏が出演。
問い合わせは同社ドレミファクトリー(03・3694・0585)。
2016.05.02更新
早起き通勤ご褒美ねらえ
舎人ライナー、抽選で「豪華賞品」
都、ラッシュ緩和に期待
「ちょっと早く起きて豪華景品を当てよう」。東京都は、朝の通勤時間帯の混雑が激しい都営の交通システム「日暮里・舎人ライナー」で、時差出勤を促すキャンぺーンへの参加を呼びかけている。車両増発などの対策が行き詰る中での苦肉の策で、担当者は「少しでも混雑緩和につながれば」と期待している。
「特賞」は高級グルメギフト(2万5千円相当)を20人に、「1等」はグルメカタログギフト(1万円相当)を30人に_。
1月20日〜3月18日の「早起きキャンペーン」は、平日午前6時〜7時台の指定の時間帯に、IC定期券を使って対象の駅から乗車すれば1ポイントを付与される。5ポイントにつき1回、抽選に参加できる。
西新井大師駅(足立区)では。通勤・通学の乗客らが次々と改札横のキャンペーン用端末機にIC定期券をタッチしていく。普段より20分早く出てきた会社員、飯島俊枝さん(28)は「期間中はこの時間に乗ろうと思う」。出勤を30分早めた会社員、仙海敏夫さん(57)も「商品が豪華になったので楽しみ」と笑顔で話した。
朝のラッシュピークは午前7時20分〜同8時20分で、混雑率は最大187%。150%前後という他の都営線と比べて突出している。
都交通局は、ダイヤを改正したり、車両編成を増やしたりして対応を重ねてきたが、全線が高架ということもあり「できることは限られる」と交通局の担当者。2016年度も1編成加える予定だが、「車両基地の収容能力の関係で編成を増やすのはこれで限界」という。
早起きキャンペーンは、混雑時に着ぶくれで圧迫を感じやすい冬季に合わせて14年1〜3月にスタート。初回の1等賞は旅行ギフト券3万円分(3人)、昨年の2回目の特徴は8千円相当の日帰り「ミステリーツアー」(ペア8組)だった。だが、参加者はともに1日当たり約400人にとどまり、「反応はいまひとつだった」(担当者)。
今回は特賞の本数を増やし、景品の金額も3倍にしてカタログから好きなものを選べるようにした。今のところ、1日当たり、約800人が参加し、昨年から倍増しているという。
それでも混雑緩和を実感できるほどの効果は出ていないが、「混雑率が数%でも下がってくれば」と話している。
都、ラッシュ緩和に期待
「ちょっと早く起きて豪華景品を当てよう」。東京都は、朝の通勤時間帯の混雑が激しい都営の交通システム「日暮里・舎人ライナー」で、時差出勤を促すキャンぺーンへの参加を呼びかけている。車両増発などの対策が行き詰る中での苦肉の策で、担当者は「少しでも混雑緩和につながれば」と期待している。
「特賞」は高級グルメギフト(2万5千円相当)を20人に、「1等」はグルメカタログギフト(1万円相当)を30人に_。
1月20日〜3月18日の「早起きキャンペーン」は、平日午前6時〜7時台の指定の時間帯に、IC定期券を使って対象の駅から乗車すれば1ポイントを付与される。5ポイントにつき1回、抽選に参加できる。
西新井大師駅(足立区)では。通勤・通学の乗客らが次々と改札横のキャンペーン用端末機にIC定期券をタッチしていく。普段より20分早く出てきた会社員、飯島俊枝さん(28)は「期間中はこの時間に乗ろうと思う」。出勤を30分早めた会社員、仙海敏夫さん(57)も「商品が豪華になったので楽しみ」と笑顔で話した。
朝のラッシュピークは午前7時20分〜同8時20分で、混雑率は最大187%。150%前後という他の都営線と比べて突出している。
都交通局は、ダイヤを改正したり、車両編成を増やしたりして対応を重ねてきたが、全線が高架ということもあり「できることは限られる」と交通局の担当者。2016年度も1編成加える予定だが、「車両基地の収容能力の関係で編成を増やすのはこれで限界」という。
早起きキャンペーンは、混雑時に着ぶくれで圧迫を感じやすい冬季に合わせて14年1〜3月にスタート。初回の1等賞は旅行ギフト券3万円分(3人)、昨年の2回目の特徴は8千円相当の日帰り「ミステリーツアー」(ペア8組)だった。だが、参加者はともに1日当たり約400人にとどまり、「反応はいまひとつだった」(担当者)。
今回は特賞の本数を増やし、景品の金額も3倍にしてカタログから好きなものを選べるようにした。今のところ、1日当たり、約800人が参加し、昨年から倍増しているという。
それでも混雑緩和を実感できるほどの効果は出ていないが、「混雑率が数%でも下がってくれば」と話している。
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