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2014.09.03更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 日本以上に外交的な人を理想とする米国で、「QUIET」(邦題、内向型人間の時代、講談社)がミリオンセラーになった。クリエーティブな発想や、粘り強い持続力、緻密さといった内向的な人が持っている良さに光を当てている。
 翻訳した古草秀子さんは「日本でもコミュニケーシション能力を磨くべきだと盛んに言われ、外交的な人を求める面は強まっているように思う。訳しながら、内向的であっても引け目を感じる必要はないのだと実感できた」と話す。両者に優劣はなく、社交的で行動力にあるれる外交的な人と、内向的な人が補完しあってこそ、大きな成果がもたらされる、と同書は説く。
 実際は、多くの人が両面を持ち合わせている。今回のアンケートは科学的な調査ではなく、「強いていえばどちらの気質を持っているか」を答えてもらった。
 同じく米国発の「内向的な人こそ強い人」(新潮社)も2月に翻訳がでた。米国では半数近くが実は内向的で、外向的な仮面をかぶっているという。日本でも無理に仮面をつけてきた人がいたら、自己の良さを見直すいい機会かもしれない。

投稿者: 松村税務会計事務所

2014.09.01更新

「人前で話すときは声まで震える」「出版した本を自慢しようとクラス会に持参したが、皆の話をきいているだけでお開きに」_。アンケートでこんな体験を通じて自分を「内向的」とみる人が8割近くを占めました。

「独居、寂しくない」

 「子供の頃、通知表に必ず、内向的で引っ込み思案、と書かれた。それは悪いことなのでしょうか」(和歌山、54歳女性)、「友達が少ないからもっと色々な子と遊ぶよう、面談のたび担任が母に言っていた。2、3人の仲良しがいれば十分なのに、なぜそう言わなければいけないのか」(神奈川、45歳女性)。
 通知表や面談で内向的な性格を指摘され、嫌な思いをした人は少なくない。学校では、積極的に発言し友達が多い外交的な生徒を理想とする傾向が強いということか。京都の13歳の少年も、「授業中に気軽に質問している人がうらやましい」と打ち明ける。
 今回、外交的な人をうらやましく思う人は半数を超えたが、内向的な人をうらやむ人は1割しかいなかったのも、そうした価値観が染みついているせいかもしれない。
 だが、性質のとらえ方次第だ印象は大きく変わる。福岡の男性(71)は半世紀前、就職先への推薦を頼んだ教授に「口下手で社交性がないのが私の性格」と言ったら、「寡黙だが実行力がある」と書いてもらったことを忘れない。
 もって生まれた性格が、転校や結婚、就職を機に変わったという体験は珍しくない。
「米国の会社に勤め、必要に迫られて自己アピールができるようになった」(東京、53歳男性)、「小学校の講師を30年ほど務めてきた。産休や病気療養中の教員のピンチヒッターとして、1日でも早く職員に、生徒に、保護者に溶け込まなければならず、内向的では日数がかかりすぎる」(愛知、64歳女性)。
 「25歳をすぎてから外交的な人間として自分を演出し、いじめられるキャラではなくなった」という北海道の女性(53)のように、身を守ろうと、自ら変えることもある。
 外交的だと思っていたけれど内向的だと気づいた、という声や、その逆の体験も寄せられた。「子供のころから言いたいことを言えない性格だったが、PTAのスポーツ大会で司会をしたら快感。やればできるものだなあ!というのが実感です」(大阪、66歳女性)
 締めくくりに、内向的な人の力強さを感じさせる広島の女性(81)の言葉を紹介します。
「一人暮らしは寂しくないかと心配されるが、ちっとも気にならない。静かに本や新聞を読んだり、パソコンに向かったりで24時間では足りない。このまま100歳を超えても一人暮らしをしたい」

投稿者: 松村税務会計事務所

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