こんにちは北区王子の税理士松村憲です
世の中ではいろいろな方がいますよね
個性があるのはいいですが、まわりに迷惑をかけるのは考えものですね
労働者の解雇には社会通念上相当の理由が必要!
解雇するときは、原則として、30日以上前に解雇の予告をするか、30日分以上の平均賃金を支払わなければなりません
また、労働契約法16条で、解雇が客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上、相当と認められない場合は、解雇が無効とされてしまいます 解雇の際は事前に念のため専門家と相談してください
会社が積極的にフォローする姿勢が大切
悪質な規則違反や会社への損害などを与えているケースはともかく、単に気にいらないというだけでは解雇はできません
そのためには、退職金の割増や、再就職支援などにより、労働者の収入が途絶えないようにフォローする姿勢も大切です
2013.02.07更新
簿記昔話④
・ 帳簿で不正がない事を証明した
16世紀末の日本では、豊臣秀吉が天下統一を果たします。秀吉は、石田三成など算術に優れた者を高く評価したといわれています。
長束正家もその一人で、もとは織田信長家臣の丹羽長秀に仕えていました。
長秀の死後、嫡男・永重が軍律違反を理由に、秀吉に領地の大半を没収され、さらに、財政上の不正を疑われます。しかし、正家が帳簿を証拠として差し出し、疑惑を晴らしたそうです。
これをきっかけに、正家の算術能力を評価した秀吉は、彼を豊臣家の直参に取り立てます。正家は、豊臣家の直轄地の管理や太閤検地などを任されたほか、九州征伐や小田原征伐では兵糧輸送などで活躍しました。
後に、豊臣政権の実務を担う五奉行の一人として財政を任されるなど、帳簿の力で出世した武将です。
・何よりもまず帳簿を守れ!
江戸時代の商人たちも、帳簿を大切にしていました。
大阪商人が使っていた帳簿は、紙質が強靭な石州和紙でつくられていました。
また、江戸商人は、火事が起きると、「何よりもまず帳簿を守れ」といって、真っ先に帳簿を油紙に巻いて、井戸の中に放り込んでから逃げ出したそうです。
たとえ家屋敷が焼け落ちても、帳簿が残れば、商売を続けることができるからです。
江戸商人にとって、帳簿はそれほど大切なものだったのです。
16世紀末の日本では、豊臣秀吉が天下統一を果たします。秀吉は、石田三成など算術に優れた者を高く評価したといわれています。
長束正家もその一人で、もとは織田信長家臣の丹羽長秀に仕えていました。
長秀の死後、嫡男・永重が軍律違反を理由に、秀吉に領地の大半を没収され、さらに、財政上の不正を疑われます。しかし、正家が帳簿を証拠として差し出し、疑惑を晴らしたそうです。
これをきっかけに、正家の算術能力を評価した秀吉は、彼を豊臣家の直参に取り立てます。正家は、豊臣家の直轄地の管理や太閤検地などを任されたほか、九州征伐や小田原征伐では兵糧輸送などで活躍しました。
後に、豊臣政権の実務を担う五奉行の一人として財政を任されるなど、帳簿の力で出世した武将です。
・何よりもまず帳簿を守れ!
江戸時代の商人たちも、帳簿を大切にしていました。
大阪商人が使っていた帳簿は、紙質が強靭な石州和紙でつくられていました。
また、江戸商人は、火事が起きると、「何よりもまず帳簿を守れ」といって、真っ先に帳簿を油紙に巻いて、井戸の中に放り込んでから逃げ出したそうです。
たとえ家屋敷が焼け落ちても、帳簿が残れば、商売を続けることができるからです。
江戸商人にとって、帳簿はそれほど大切なものだったのです。
投稿者:
2013.02.06更新
簿記昔話③
・ 勘定が一致するまで寝てはいけない
中世のイタリア商人は、会計や金融の知識が、ヨーロッパの他の商人よりも優れていたといわれています。
1494年、数学者ルカ・パチオリ(1445~1517)は、数学書「スンマ」の中で簿記を紹介しています。これが、現代の簿記書の起源といわれています。
イタリアのある豪商のもとで家庭教師をしていたパチオリは、商売の内容が簿記によって処理されていることに興味を持ち、見よう見まねで帳簿作成の仕組みを学び、それを体系化、理論化しました。
興味深いのは、この書物の中で、「総勘定元帳の借方と貸方が一致しなければ、一致するまで寝てはいけない」と警告していたことです。「商人は、毎日、記帳し、一日の終わりにそれが正しいかどうかを確認せよ」ということが、古来から商売の原則だったのではないでしょうか。
投稿者:
2013.02.05更新
簿記昔話②
・業績報告と不正・ミス防止に記帳を活用
会計技術が発達し始めたのは古代ローマ時代のようです。この時代、貴族は富を持っていたものの、自ら投資や貸付などの事業を行うことが禁止され、違反すると選挙権剥奪などの厳しい罰則がありました。
そのため、貴族は、使用人を雇い、彼らに資産を預けて、自分たちに代わって事業をさせることで財を殖やしていました。
しかし、大切な財産を他人に預けるわけですから、使用人がきちんと事業をやっているか、不正はないか、心配です。そこで、使用人に帳簿をつけさせて、事業の成果やミスや不正がないかを報告させていました。
使用人も「正しく事業をやっています」と働きぶりを報告することで、信用や評価を上げたのです。
会計技術が発達し始めたのは古代ローマ時代のようです。この時代、貴族は富を持っていたものの、自ら投資や貸付などの事業を行うことが禁止され、違反すると選挙権剥奪などの厳しい罰則がありました。
そのため、貴族は、使用人を雇い、彼らに資産を預けて、自分たちに代わって事業をさせることで財を殖やしていました。
しかし、大切な財産を他人に預けるわけですから、使用人がきちんと事業をやっているか、不正はないか、心配です。そこで、使用人に帳簿をつけさせて、事業の成果やミスや不正がないかを報告させていました。
使用人も「正しく事業をやっています」と働きぶりを報告することで、信用や評価を上げたのです。
投稿者:
2013.02.04更新
簿記昔話①
古今東西、帳簿は商売の要ですね。現代の簿記の基礎は、13世紀末から14世紀初頭のイタリアで築かれたといわれ、当時の商人達が作成した精緻な決算書や現金出納帳なども数多く遺されています。しかし、簿記の基本ともいうべき帳簿づけは、古代文明の時代から行われていたようです。
今回は、簿記の昔話を4回にわたって載せたいと思います。
①・・・帳簿づけは商売で損をしないため
②・・・業績報告と不正・ミス防止に帳簿を活用
③・・・勘定が一致するまで寝てはいけない
④・・・帳簿で不正がない事を証明した
・帳簿づけは商売で損をしないため
紀元前4000年頃の古代エジプトでは、商業活動が行われ、帳簿をつけていたことがわかっています。
当時は、まだ貨幣制度がなかったため、穀物や油、金、銀、銅などが貨幣の代わりに使われていました。そのため、物資の数量の誤りなどで損をすることがないように、物資の数量を正しく数え、その出入りをきちんと把握して帳簿に記録することが商売を行ううえで必要だったのです。
紀元前3500年頃のバビロニアも商業が盛んな地域でした。しかし、商取引が活発になるにつれ、商品や代金の支払い、金の貸し借りなど取引を巡るトラブルも増えてきました。
商トラブルを防止するため、会計記録官という役人が、取引に立会い、その証人となりました。会計記録官は、契約内容を粘土板に記して、取引の証拠にしたといいます。
今回は、簿記の昔話を4回にわたって載せたいと思います。
①・・・帳簿づけは商売で損をしないため
②・・・業績報告と不正・ミス防止に帳簿を活用
③・・・勘定が一致するまで寝てはいけない
④・・・帳簿で不正がない事を証明した
・帳簿づけは商売で損をしないため
紀元前4000年頃の古代エジプトでは、商業活動が行われ、帳簿をつけていたことがわかっています。
当時は、まだ貨幣制度がなかったため、穀物や油、金、銀、銅などが貨幣の代わりに使われていました。そのため、物資の数量の誤りなどで損をすることがないように、物資の数量を正しく数え、その出入りをきちんと把握して帳簿に記録することが商売を行ううえで必要だったのです。
紀元前3500年頃のバビロニアも商業が盛んな地域でした。しかし、商取引が活発になるにつれ、商品や代金の支払い、金の貸し借りなど取引を巡るトラブルも増えてきました。
商トラブルを防止するため、会計記録官という役人が、取引に立会い、その証人となりました。会計記録官は、契約内容を粘土板に記して、取引の証拠にしたといいます。
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