日本たばこ産業(JT)が発表した調査結果によると、2017年の男女合計喫煙率は18.2%。喫煙人口の推計は1917万人で、調査を開始して初めて2000万人を割り込んだといいます。それでも今回のアンケート結果からは、飲食店や町中、家庭内で、たばこの煙に苦しむ人が少なくない実態が浮き彫りになりました。
健康への関心高く
喫煙規制をさらに進めることに賛成の立場が、反対派を圧倒する結果となった。
賛成の理由で最多だったのは、周りの人の健康に良くないとの不安だ。「本人はもとより、周囲の人に悪影響を与えることが明白な喫煙は、全面禁止すべきだ」(神奈川、88歳男性)といった意見や、「喫煙規制を強化して、健康を大切にする社会になってほしい」(山口、65歳男性)との切実な思いが寄せられた。
「せっかくのおいしい料理が、たばこのにおいで台無しになることが度々ありました。食事をする場所では控えていただきたいです。お店の方も配慮してほしいですね」(兵庫、63歳女性)と、においの不快さを訴える声も少なくない。他には「歩きたばこの被害に遭い、やけどしたことがある。相手は気づかなかったのか謝罪もなく、とても悔しい思いをした」(神奈川、57歳女性)、「我が家の前の道は駅への通り道なので朝晩ポイすての後始末にへきえきしています。喫煙者の公徳心のなさに腹立たしい毎日です」(京都、81歳男性)という人もいた。
深刻な問題として、子どもへの影響を挙げるひとも多かった。「小学校で勤務していた時、たばこの臭いが染みついたランドセルを背負ってくる子がいて、とても不憫に感じていました。子どものいるところでの喫煙はやめてほしい」(群馬、43再女性)