ビール大手5社がさきごろ発表した発泡酒などを含むビール類の昨年1~9月のの出荷量は、前年同期比2.4%減の2億9576万ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、13年連続で減少した。出荷量は統計を開始した1992年年以降で過去最低となった。夏場の天候不順に加え、6月からの安売り規制の強化の伴う値上げが影響した。
内訳は、ビールが2.5%減の1億4779万ケース、発泡酒は4.2%減の4069万ケースだった。「第三のビール」は1.5%減の1億727万ケースだった。最需要期の夏場を含む7~9月の出荷量は4.2%減だった。台風や雨の日が多く、飲食店向けが不調だった。
ビール各社は需要の掘り起こしに躍起だが、最大手のアサヒビールが業務用の今年3月からの値上げを決め、他社も追随する可能性があるだけに、飲食店は対応に苦慮している。