新電力の法人シェア12%に
契約内定後に交渉も
電力比較サイトのグッドフェローズ(東京・品川)が新電力の競争環境についてのアンケートをまとめた。法人向け電力販売で半数の新電力が「契約の切り替え手続きを進めた後に大手電力から値下げ交渉が入った」と回答するなど、大手電力による値下げ反撃も激しくなっている。
法人向けの電力小売りを手掛ける16社に調査した。このうち9割弱が「大手電力定時金額が自社の仕入れ原価よりも安かったことがある」と回答した。新電力の多くは日本卸電力市場や大手電力から電気を調達しているため、大手電力が大幅な値下げを行うと太刀打ちできないのが現状だ。
大手電力の値下げ交渉のタイミングが、契約の内定後や切り替え手続き中というケースもあることから、新電力からは「電力自由化の根底が崩れる」などの声があがった。グッドフェローズはこの調査結果をもとに「不公正な取引が横行しないよう、監視体制を強化すべきだと関係省庁に提言する」という。