東京・広島の2店
人手不足に対応
セブンイレブン・ジャパンはさきごろ、加盟店従業員向けの保育施設「セブンなないろ保育園」を東京都大田区と広島市に今秋開設すると発表した。子育て中の人でも働きやすい環境を整えることで、待機児童問題と人手不足に対応する狙い。
「大田区池上8丁目店」と「広島中広3丁目店」のそれぞれ2階部分に設置する。0~2歳児が対象で、定員は大田区30人、広島19人で、開園時間は平日午前8時~午後8時。8月中旬から入園希望者を募り、9月末~10月に開園する。加盟店の従業員やオーナー、セブンイレブン・ジャパン社員向けだが、近隣住民向けの利用枠も設ける。
国の助成金を活用するほか、セブン本部が賃料を負担。保育料は検討中だが「その地区の水準より安く設定したい」(セブン)という。福利厚生の一環と位置づけ、加盟店が保育料の一部を負担するため、従業員の負担は一般の利用者より軽くなる見込みだ。
東京都内の本社で記者会見した野田静真執行役員は「労働不足の問題や加盟店の従業員が安心して働ける環境づくりにきちんと対応したい」と説明。国や保育事業者と連携しながら、待機児童の多い地域を中心に追加の設置を検討する考えを示した。