「息子に、女だからって限定するのは女尊男卑。ふざけてる、と言われた。私の育て方が悪かったのか」(静岡、50歳女性)
「レディースデーがあるなら、メンズデーも」という意見も多かった。一部の映画館などで実施している例もあるが、広まらないのは、商売上の理由があるようだ。「女性は複数で来るから効果があるが、男性はカップルだから、メンズデーをやっても客が増えないと聞いたことがある」(東京、56歳男性)
もうかる、もうからないだけでなく女性が優遇されてしかるべきだという考え方には、もちろん理由がある。
京都の女性(75)は「女性ばかりでなく、差別されてきた人たちへは立ち遅れている分援助しないと、その人たちの自立ははかどらない」。その上で「女性が公的に政治参加できるようになってから70年しかたっていないという認識がなく、表面の日常だけ見て男性差別だという若人がいるのにはへきえきする」とつづる。
たとえば、母子家庭はその多くが、経済的逆境にある。神奈川の女性(46)は映画館のレディスデーに感謝していると書いた。
「離婚後、母子家庭で家計は厳しかったですが、千円で見られるレディスデーの映画館に行くことは、私にとって世界を広げてくれる大切な時間でした」
一方、全く別の観点から、性を限定したサービスに問題点を指摘する意見も寄せられた。
「(性自認が)どちらでもない方や、見え方と逆の性別の方はどういう気持ちで受け止めているんでしょう?窓口で、レディーです、と言ってまじまじと見られたリというのも、嫌なことかもしれない」(徳島、50歳女性)、「性認識が不安定だったとき、実際の性とは別の優待デーに行き、不審げにされた」(岩手、26歳女性)。
ちなみに、男女別に集計すると、レディスデーに賛成するという回答は、女性が87%、男性が60%。選択肢にあたる「その他」を選んだ人に限ると、43%にとどまった。