「男性限定」少ない理由
女性優遇を「逆差別だ」と指摘する意見を目にすることが、ネットなどで増えています。商業施設で特定の日に女性限定で特典をつける「レディースデー」も、やり玉にあげられがち。しかし、アンケートでは、男性を含めて7割以上のの人たちが、レディースデーに「賛成」と回答しました。
「女様」。ネット上では、女性ばかりが優遇されていると主張する人たちが、女性をこう呼んで揶揄する。
その「優遇」にはレディースデーはもちろん、民間企業が意図して女性役員を増やすこと、政治の世界で女性議員を一定割合以上にする「クオータ制」、果ては通勤電車の女性専用車両も含まれているようだ。最近は東京大学の女子学生向け家賃補助も「炎上」していた。
「レディースデー」への賛成はが目立った今回のアンケートでも、「逆差別」と受け止めている人はいた。
「日本の女性地位向上が叫ばれているのに、一方でこのようなものがあるのは矛盾も甚だしい。女性も女性である。自分に都合がよいことは黙している!これでは自立は難しい」(千葉、80歳男性)、「生まれもった状態によって差別してはいけないというのは世界のトレンドなのに、女性だけを優遇するのは世界的に見ても恥ずかしいこと」(大阪、40歳男性)。
朝日新聞の「声」欄でも、レディースデーに反対する意見が何度か掲載されてきた。最近では2月と3月にそれぞれ21歳と27歳の、名前から推測するにおそらく男性からの投稿があった。
比較的若い世代の男性に共有されている問題意識なのかもしれない。