セブンーイレブン・ジャパンはさきごろ、洗剤や歯磨き粉など日用雑貨61品を4月19日から値下げした。買い物客の節約志向が強まっているため。高齢者や単身者が、よく使う生活雑貨をコンビニで買う習慣が広がっていることを受けて品ぞろえも拡充する。
値下げするのはティッシュペーパーやシャンプー、衣類の消臭剤など買い回り頻度の高い日曜雑貨。いまの価格より約2~20%下げる。都内で記者会見した石橋誠一郎・商品本部長は「消費環境は厳しくなっている。お客様に値ごろ感を感じてもらいたい」と話した。
セブンは洗剤や紙製品など日用雑貨を並べる棚も増やし、これまで扱っていなかった12ロール入りのトイレットペーパーなどを置く。代わりに電池や文具などの棚を減らす。「コンビニは急ぎの買い物客が多かったが、最近は日常使いの買い物が増えている」(石橋氏)ことに対応して売り場構成を見直す。セブンによると、2016年度の「台所・住居洗剤」の売り上げは06年に比べて7割伸びたのに対し、「電気小物・電池」は4割減ったという。
同業他社も変化に対応している。ローソンは昨年、1店舗あたりで扱う平均的な商品点数を日用雑貨を中心に約500品目増やし、牛乳や卵など食卓に上がりやすい商品は近隣スーパー並みに値下げした。ファミリーマートも13年ごろから「スーパーの代替え機能を担う」(広報)ことを狙って調味料やシャンプーなど日用雑貨の品ぞろえを増やしている。