米アカデミー
シネマカメラ開発
米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが映画技術における開発への貢献に与える科学技術賞の授与式が2月11日、カリフォルニア州ビバリーヒルズで開かれ、日本からは、高画質のイメージセンサーを搭載したデジタルシネマカメラなどを開発したソニーが受賞した。
同カメラ「F65」は高精細な4Kをスクリーンで実現できる点などが評価された。ソニー商品設計第2部門の須藤文彦部門長は、「開発にあたって多くの難題にぶつかったが、顧客の期待に応え、妥協することなくF65を完成させるという技術者の強い意志があった」と述べた。
ソニーと米パなビジョン社はデジタルシネマカメラ「ジェネシス」の開発でも共同受賞した。
ソニー執行役員ビジネスエグゼクティブの大西俊彦氏は、開発プロジェクトがアカデミー賞のオスカー像を狙う意味で、社内で「オスカー・プロジェクト」と呼ばれていたと明かして会場の笑いを誘い、「夢が実現した」と受賞を喜んだ。