オリジナル商品を開発
スイーツづくり
「カフェを開くからには、名物となるスイーツをつくりたい」(内山社長)と考えて生み出したのが「みそプリン」だ。みそ特有の甘辛さやまろやかさがプリンとうまくマッチしている。風味はプリン本来の香りが全面に出ている一方、通常のプリンよりも触感がクリーミーで後を引く。最初はカフェのデザートとしてだけの提供だったが、好評のため持ち帰り・土産用に商品化し、みずきの庄の直売店とオンラインショップで販売している。
最近では、みそをつくる際に使う米麹を用いて甘酒の製造・販売にも乗り出したはか、「甘酒プリン」を製品ラインアップに追加した。甘酒の15年度売り上げは550万円。16年度には1500万円にまで引き上げたい考えだ。
OEM進出検討
みそ業界での、みそスイーツ製造では同社は先駆的存在。みそは発酵食品のため菌の扱いが難しく、スイーツ製造に参入したくてもできないみそ業者は少なくないという。内山味噌店は、そうした企業に対して今後、みそスイーツのOEMを担いたいと考えている。内山社長は「販売エリアが地域で分かれているみそ業者同士は競合しない。設備も他社のニーズもあり、当社はきっと力になれるはずだ」と力を込める。