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2016.12.21更新

マック400円ランチ、豚丼、回転ずし、ユニクロも

デフレ再燃に懸念

 

 節約志向の強まりを背景に、外食や小売業界で値下げの動きが広がっている。日本マクドナルドが平日のランチ向けに低価格のセットメニューを投入するほか、カジュアル衣料品店のユニクロなども値下げした。各社は低価格路線にかじを切り、支出を減らす消費者に訴えかける戦略だ。ただ、過度な価格競争に陥れば、デフレが再燃する懸念もくすぶる。

 日本マクドナルドはさきごろ、価格を400円に抑えた平日昼間限定のセットメニューを、発売すると発表した。ハンバーガー「ビックマック」もしくは「チキンフィレオ」とドリンクのセットで、単品で買うより50~80円安くなる。一部の店舗で試験的に導入していたが、客数の増加など一定の効果が見られたことから、本格導入に踏み切ったもようだ。

 外食業界では、低価格メニューを拡充する動きが目立ってきた。牛丼店「吉野家」は4月、牛丼よりも50円安い豚丼(並盛330円)を発売。7月末までに、年間計画の75%にあたる1500万食を販売した。

 京樽も4月、回転ずし店「海鮮三崎港」で最低価格が一皿110円(税抜き)の商品を、20から25品目に拡充している。

 大手スーパーも低価格を前面に打ち出す。ダイエーは、価格を3ヵ月間安くする販売企画の対象品目を、1.6倍の330に増やした。

 一方、ユニクロは2月に一部商品を実質的に値下げしたことが奏功し、7月まで既存店売上高が4ヵ月連続でプラスとなった。台風が相次いだ影響もあり、8月は前年同月比で1%減とわずかに減少したものの、「2月に価格を変更して以降は、客足に変化はない」(広報担当者)という。

 総務省のの7月の家計調査によると、1世帯当たりの消費資質は前年同月比で0.5%減少した。マイナスは5ヵ月連続で、個人消費はさえない。

 さきごろ発表された内閣府の8月の消費動向調査はでは、消費者心理を示す消費者態度指数が前月比0.7ポイント上昇したが、基調判断は「足踏みがみられる」と6ヵ月連続で据え置かれた。

 ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは「経済の先行きに慎重な見方が広がり、足元では消費者のデフレ志向が強まっている」と分析する。顧客のニーズに応えようと、低価格に訴える企業戦略がさらに広がる可能性もある。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 松村税務会計事務所

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