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2016.11.18更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 害虫駆除剤メーカーのサニタケ(岐阜県池田町)では毎年3月の給料が、他の月より2万円多い。4月の親孝行月間と5月の家族感謝月間の手当を含むからだ。創業者で会長の松岡浩さん(72)は「親孝行は照れもあって一歩を踏み出すのが難しい。だから会社が背中を押しています」と話す。
 親孝行手当は1994年、家族感謝手当は3年遅れで支給を始めた。使い道を報告してもらい、社内報に掲載している。今年も、親孝行手当で実家に帰省して孫やひ孫の顔を見せることができたという女性や、両親の「お彼岸のお墓参りの花や墓石洗浄グッズを購入した」という男性、手当は熊本地震の義援金にして自腹で妻と温泉を楽しんだ男性など社員それぞれの親孝行や家族孝行の物語が掲載された。
 「人間は、たとえどんなに恵まれた状況にいたとしても、感謝する気持ちがなければ、幸せを感じることはできない。幸せの多い人は感謝の多い人だと思います。親への感謝がその気付きになればいい」と松岡会長は語る。
 「会社は全社員が嬉々として出社する人生道場」が合言葉だ。
 社員同士で感謝を伝え合うのが「ありがとうカード」。助けられたり励まされたりした時に内容や感想を書いて社内のポストに投函する。当事者ではないが、いい場面を目撃した場合は「いいねカード」だ。これらのカードは会社が集計し、送られた人も送った人も1枚につき100円が加算され500円で商品券がもらえる。
 誕生日の人にメッセージを贈る「バースデーカード」もある。社長の清水勝巳さん(48)も昨年、社員から「全力で応援します」「いつも優しく接してくださるので頑張れます」などといったカードを受け取った。「励まされます。会社が楽しくなれば、自然に仕事の効率もよくなる。そういった環境をつくることが大切です。そこからこちらが指示しなくても100%力を発揮してくれる社員が育ってくるのだと思っています」

投稿者: 松村税務会計事務所

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