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2016.10.21更新

政治に対する不信、不満の声はよくありますが「ではいっちょ自分が」とは、なかなかならないようです。選挙にでてもいいと考える人は圧倒的にマイノリティー、アンケートではわずか13%にとどまりました。

身内で経験「こりごり」

 まずは、身内が選挙に出馬し、もうこりごりとなった方々の経験を。
 神奈川の女性(52)は30年前、父親が町議選に立候補した。「毎晩支持者が家にいて、私も帰宅すると夕飯の接待の手伝い。休日も1日中家に人がいて精神的にクタクタ。仕事も休んで手伝った。当選したらしたで祝勝会。町議でさえあの騒ぎ。二度と経験したくない!」
 長野の女性(73)は夫が市議に。「選挙運動中は子育て、家事、すべて出来なかった。当選してからは、奥さんにスーパーで会ったのにあいさつされなかったと、夫を通して注意されることもザラ。ノイローゼになった。3期やった後、私もうダメ、と断固反対した」
 選挙と言えばお金。これも選挙に関わることを敬遠する理由になりうる。
 風邪をひいた候補者の代理演説を引き受けたことがあるという山口の男性(75)は「領収書には規定のバイト代が書かれていたが、実際にはそれよりかなり多くもらった」。京都の女性(64)が子どものころに目撃した事例は、さらにあからさま。「市議選に出た近所のおじさんの事務所には千円札入りの茶封筒とすし折りが大量に用意され、訪れた全員に渡していた。公職選挙法もなんのその。おじさんは見事最下位当選。子ども心に、ようやるなぁ、あれで市議かぁ、と軽蔑しきり」
 選挙前後で候補者の態度が豹変することに、げんなりしている人も目立った。
 「市議に当選した人が、以前は腰が低かったのに、突然そっくり返った姿勢になってびっくりぽん」(埼玉、63歳女性)。
 一方、出てもいいと回答した人たちの多くは、選挙を「楽しいもの」と考える。
 「信州の片田舎の出身だが、親戚が県議で、叔父が村長だったから、選挙は身近だった。国の政治、村の政治にかかわることに楽しみを覚え、選挙の時は子ども同士でも盛り上がった」(東京、64歳女性)、「数年前、市議に立候補した。落選したが親戚と関係が深くなり、出た価値があった。大変だけどまつりごとと言われるだけに、わいわいがやがや楽しい雰囲気がある。機会があればまた出ても良いと思っている」(神奈川、56歳男性)

投稿者: 松村税務会計事務所

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