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2016.05.30更新

プラス
「雑談しよう」企業に提案

 事務用品大手のプラス(東京・港)はオフィスフロアにカフェを設けるサービス「5ツボカフェ」で、雑談が生まれる環境作りを提案している。スペースの整理からはじめ、1坪からでも設置する。サービス開始のきっかけは、プラス自身のオフィスが移転した際に生まれた小さなスペースが、社員の交流の場になったことにあった。
 サービスは2015年10月に始めた。2〜4人は集まるのに適した「1坪タイプ」は5年リースで月税別3万5千円から。コーヒーサーバーと、サーバーなどを置く高さ2メートル×幅1.6メートル×奥行き0.6メートルの家具、自分の好きな写真などを投稿できるモニター、季節感を出す装飾キットが付く。ビーコンで滞在時間を分析するサービスもある。1ツボタイプはコーヒー約300杯分が付き、後は別途購入する。
 オフィスで使える空間の広さによって3ツボ、5ツボのプランがある。数社の受注が決まっており、年内に100社への導入を目指している。
 5ツボカフェはオフィス家具部門のプラスファニチャーカンパニーが取り扱っている。カンパニーが13年、東京都港区から千代田区に移転した際の経験がサービスのきっかけとなった。
 書類や荷物を整理し、収納設備の容量を5割減らした。移転前と同じ約1150平方メートルの床面積に、130平方メートルの余剰スペースができ、社員交流の場として活用することにした。
 夏休みの旅先で撮った写真を全従業員が壁一面に展示した。200枚以上が並んだ。「温泉旅行いいですね」「私も近くに行きました」。社内で自然に会話が生まれ、部門間の連携がしやすくなるなど仕事の効率も上がったという。
 「雑談のきっかけとなる場所作りができないか」。事業化のため、14年6月に経営企画本部の荒井三知夫副本部長ら8人でプロジェクトを始動。社内でカフェを試作した。
 カフェに1ヵ月間、カメラを設置した。コーヒーを入れている間や雑誌を読んでいるときなど、1分以上滞在すると会話が生まれることを発見した。そこから、滞在のきっかけとなるサービスを提供する異業種と組むことを思いついた。
 キーコーヒー以外にも、雑談アプリ開発のためアマナイメージズ(東京・品川)と協力。花を届ける日比谷花壇(同・港区)、小さい冷蔵庫に野菜を補充するコンペイトウ(同・渋谷)などとタイアップしている。従来のオフィス家具事業は、こうした外部企業を巻き込むことが少なかった。
 企業の人事部門が集まるセミナーや展示会で5ツボカフェを紹介している。荒井氏は「社員同士の雑談をどう生むか、悩んでいる企業は予想以上に多い」と話し、事業の可能性を実感している。

投稿者: 松村税務会計事務所

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