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2016.01.29更新

こんいちは北区王子の税理士松村憲です。
 「若者の街」のイメージが強い東京・渋谷が、「大人の街」へと変貌しつつある。IT(情報技術)系を中心とする企業の集積や再開発の進展で渋谷で働く大人が増えているためだ。百貨店や商業施設は大人を意識した大規模改装に乗り出している。

再開発、IT企業進出に商機

 1970〜90年代には、日本のデザイナーによる「DCブランド」や「渋カジ」といった若者文化の発信拠点だった「渋谷公園通り」。この通りに面する丸井シティ渋谷は19日、全面改装を経て、渋谷モディとしてオープンする。
 改装前は若者向けの衣料品販売が中心だった。新たに、「旅と食」などテーマ別に書籍と雑貨が並ぶ「HMV」や、高級カラオケ店、着物専門店などがはいる。「感度の高い大人」を意識した店作りが特徴だ。丸井グループの青井浩社長は「今の渋谷ににふさわしく、年代を超えたライフスタイルを提案する店にする」と力説する。
 西武渋谷店は8月下旬に5階の婦人服売り場を改装。40〜50歳代の役員や管理職クラスの女性向けに、10万円台のワンピースや高級ジャケットなどの品揃えを強化した。改装後約3か月間の売り上高は前年同期比50%増と好調だ。
 公園通りの名前の由来になったとされ、斬新な広告展開で70年代以降の若者文化をリードした渋谷パルコ(パルコはイタリア語で応援の意味)も、働く世代を取り込む方向で全面的な建て替えを予定している。
 かつて渋谷は、企業の集積が乏しい一方で、若者が多く集まる街だった。90年代には「チーマー」と呼ばれる不良グループや「ガングロ(顔黒)、厚底、金髪」のギャルなどが集まる「渋谷センター街」が注目を集めた。
 これに対し渋谷駅をターミナルとし、渋谷の盟主ともいえる東京急行電鉄は、購買力の高い大人を渋谷に呼び戻そうと、旗振り役となって複合ビルの建設を進めてきた。2000年代に入ると「渋谷マークシティ」や「セルリアンタワー」「渋谷ヒカリエ」といった複合ビルが相次ぎ開業。IT企業などの集積が進んだ。
 ビデオリサーチの調査によると、特定期間中に渋谷駅周辺を訪れた人の年齢構成は、06年は30歳未満が44.2%で30歳以上が55.7%だったが、14年は30歳未満が39%に減り、30歳以上が60.9%に増えた。
 今後も18〜27年にかけて、東急グループを中心にオフィスやホテルなどが入る計8棟のビルを新たに開業する予定だ。渋谷が「大人の街」として更なる進化を遂げていくのか、注目される。

投稿者: 松村税務会計事務所

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