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2015.12.14更新

掃除当番・給食・部活_「規律養う」

 掃除当番や学校給食、全国一律のカリキュラム_。そんな特徴を持つ日本型教育を世界に「輸出」するしくみづくりに、文部科学省が乗り出す。規律の正しさや高水準の学力は、海外で高く評価されている。成長が見込まれるアジアや中東、アフリカの国々に幅広くモデルにしてもらい、学校法人や教育関連企業の海外進出も後押しする。
 来年度にも学校法人やNPO、自治体、教育関連企業、在京大使館などが参加する会議「日本型教育の海外展開官民共同プラットフォーム(仮称)」を設立。諸外国のニーズを把握したうえで、それぞれの立場でできる支援を組み合わせたい考えだ。来年度予算の概算要求に、先行事業向けの補助金などを盛り込む。
 文科省によると、これまでミャンマーやインド、エジプトなどから、「日本の小中学校制度をモデルとして導入したい」「道徳心、規律を養うために日本式教育を採り入れたい」といった要望が寄せられているという。
 例えば小中学校での教室清掃や運動会などの行事、部活動、防災訓練といった活動は、協力して整然と課題に取り組む姿勢を養うとして評価が高い。また、15歳からの5年間で工学系人材を育てる高等専門学校制度や、大学の工学教育は、経済成長を支えてきたと海外でみられているという。
 設立する会議ではまず、国別にどんな支援が必要かを明確化。人材の派遣や受け入れ、高専や大学の進出を後押しする方法などを検討する。実験器具や副読本といった教材を開発する民間企業や塾にも、それぞれの展開を考えてもらう。
 日本の教育の海外進出はこれまで、トルコでの科学技術大学の設立構想などの形で部分的に進んできた。 

投稿者: 松村税務会計事務所

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