鉄道各社呼びかけ
習慣定着相次ぐ衝突・転倒
移動には便利だが、一歩違えれば大事故になりかねないエスカレーター。急ぐ人のために東京は右、大阪は左を空ける習慣が定着しているが、業界団体などが事故防止のため、「歩かない」「片側を空けない」と求めていることは以外と知られていない。旅行者が増える夏休み期間中などは、鉄道各社などもルールの徹底を改めて呼び掛けている。
消費者庁によると、2011〜13年の3年間、東京都内だけで計3865人がエスカレーターの事故で緊急搬送され、その大半が転倒や転落によるけがだった。「歩いて上っていたところ、バランスを崩して転倒」といったケースもあり、同庁は「エスカレータで歩くとバランスを崩すだけでなく、他の人に接触して事故になる恐れがある」としている。
昇降機メーカーでつくる日本エレベーター協会によると、エスカレーターは歩かないことを前提に設計されており、「立ち止まって手すりにつかまる」が正しい乗り方。「片側を空ける必要はない。手が不自由で特定の側を空けるのが困難な人もいる」と説明する。
大手鉄道会社などは夏休み期間中、エスカレーターで「片側をあけない」「歩かない」と呼び掛けるキャンペーンを5年前から展開している。今年は、全国51鉄道事業者や羽田、成田空港の関連会社などが参加しており、その一つのJR東日本の広報は「キャンペーン期間中は事故が少なくなるが、片側を空ける習慣は根強い。今後も積極的に呼び掛けて生きたい」と話している。
一方、7年前に起きた国際展示場「東京ビックサイト」(東京都江東区)の事故を契機に、「エスカレーターは一段空けて乗る」というルールは広まりつつある。
ビックサイトでは08年8月、アニメ関連グッズの展示即売会に多くの客が詰めかけ、一階と四階を結ぶ長さ30メートルの上りエスカレーターが逆走。約50人が転倒し、うち10人が負傷する事故が起きた。
今年1月、国土交通省の事故調査部会は「原因は整備不良の可能性が高い」とする報告書を公表したが、事故当時は過剰な負担がっかっていたとみられ、ビックサイトは事故の翌月から「安全のため、1段空けてお乗りください」という自動音声を日本語と英語で流し始めた。
ビックサイトは年間約1500万人が訪れ、エスカレーターも38台ある。広報担当者は「詰めてのるひとが減り、安全性は高まった」と効果を強調する。
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