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2015.08.26更新

厚労省、大手からの転職促す
リストラ再就職できなくても

 厚労省は人手不足に悩む中小企業への人材供給を支援する。リストラが条件だった雇用の助成金制度を拡充し、中小企業が通常の転職者を受け入れる場合でも助成金制度を拡充し、中小企業が通常の転職者を受け入れる場合でも助成金を出す方針だ。政令を改正し、2016年度にも実施する。中小企業は4割近くが必要な人手を確保できていない。リストラに主眼を置いた助成金制度を転用し、雇用の流動化を後押しする。
 政府は6月末にまとめる成長戦略に盛り込む。事業規模の縮小で従業員を減らす企業や、その離職者を受け入れる企業向けの「労働移動支援助成金」の条件を緩める検討に入る。
 厚労省は中小・地方企業、65歳以上の転職者を受け入れる企業を助成金の対象に含める考えだ。主に大企業に勤める中高年が、中小企業に転職する例を想定する。
 現行制度では転職者を一人受け入れると、受け入れ先企業に30万円を支給する。その後の教育訓練にもお金を出す。1事業者あたり5000万円が上限だ。
 労働移動支援助成金は雇用安定や能力開発を目的とする「雇用保険2事業」の一部だ。企業が納める雇用保険料が財源になっている。15年度の予算は349億円。7000億円を超える積立金の活用も検討する。
 15年の中小企業白書によると、人材を確保していない中小企業は4割近くにのぼる。労働力調査によると、14年の転職者数は約290万人。このうち従業員1000人以上の大企業に勤める人が中小企業(同100人未満)に転職したのは14万人で、全体の5%にすぎない。景気回復に伴い、企業のリストラに伴った離職者は減っている。労働移動支援助成金を企業が受け取る際に必要な再就職援助計画に基づく離職者は14年度が4万7839人で、前年に比べ12%減った。

投稿者: 松村税務会計事務所

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