全国1位の納豆生産地とされる茨城県が、粘りを抑えた納豆「豆乃香」を開発し、県内の納豆メーカー7社とともに欧米進出を目指している。メーカーは今年1月24日から5日間、仏リヨンで開かれた世界最大級の外食産業向け展示会に出品し、「食べやすい」「ほかの料理にも使えそうだ」など上々の評価を得た。
生産1位茨城県開発
仏の展示会「食べやすい」
全国納豆協同組合連合会によrと、納豆の国内年間消費金額は2013年、推計約1961億円で、04年比で4.5%減少した。コメ離れに加え、他の料理と合わせるのが難しいため、国内消費は伸び悩んでいる。
このため、同県内メーカー1社が13年6月海外に活路を見いだそうと、県工業技術センターに外国人が苦手な「粘り」の少ない納豆菌の開発を依頼。同センターが同12月、従来の納豆菌の培養を繰り返し、粘り成分の約25%減、かき混ぜた時の抵抗65%以上減となる納豆菌を独自開発した。
メーカー6社も加わり、計7社が、新しい納豆菌を使った県の独自ブランド「豆乃香」を製造。臭いは従来と変わらないが、粘りが大幅に少なくなった分、さまざまな調理法が可能になった。リヨンの展示会「シラ国際外食産業見本市」では、バターに練りこんだり、南仏の伝統的豆料理「カスレ」に使用したりして提供。「豆の味がしっかりしている」「コーヒーのように香ばしい」などと現地のシェフらにも好評だったという。
納豆はこれまで、大手メーカーによる在外邦人向け輸出が主流だった。展示会に参加した「金砂郷食品」(同県常陸太田市)の永田由起夫社長(52)は「3社と商談し、1社は、ぜひ使いたい、と取引に前向きだった。和食がユネスコ無形文化遺産に登録された今、納豆を世界に広めるチャンス。海外の注目度を高め、国内消費も喚起したい」と消費拡大に意欲をみせている。
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