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2014.12.03更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 団塊世代を中心とする60代男性はリタイヤ後に何をしようとしているのでしょう。実は「奥さんと二人でドライブをしたい」と思っているのです。もちろん多くのやりたいことの一つですが、博報堂新しい大人文化研究所の調査でもそうした傾向がうかがえます。「今後のクルマの利用スタイル」を40〜60代男女2288人に聞くと、「配偶者との旅行やドライブ・レジャー」と答えた男性は40代で57.9%、50代で62.7%、60代で74.5%。年代が上がるにつれ、数字も上昇しています。一方、「家族そろっての旅行やドライブ・レジャー」は年代があがるにつれて逆に下落します。男性は子供の独立や定年退職を経て、奥さんと水入らずでドライブを楽しみたいという気持ちが高まる傾向があるようです。
 女性は配偶者との旅行やドライブ・レジャーにクルマを使いたい人は40代で55.8%、50代で51.7%、60代で52.0%。わずかですが下落傾向にあります。女性はクルマを「買い物など日常的な足」としてとらえる意識が強いようです。「夫婦でドライブ」は男性の「ひとり相撲」や「片思い」といえなくもなさそうです。ただ女性も半数は配偶者とドライブに行きたいと思っているわけで、74.5%のドライブしたい夫が誘えば、妻も8割方は応じてくれそうです。
 男性は定年までは仕事に忙しく、外出時も家族一緒が最優先。奥さんと二人で行動する機会にそれほど恵まれません。その反動で、自由な時間ができたときに「大人の二人のドライブを楽しみたい」気持ちが強く出るのだと思われます。
 現在の60代が若いころはトヨタ「2000GT」や日産「フェアレディZ」、ホンダ「S800」などのスポーツカーがあこがれの的でした。その後、トヨタ「セリカ」や日産「スカイライン」などがポスト団塊世代のデート向け自動車なり、名実共に若者が車文化の主役となりました。自動車のマーケテイングで若者対策が語られるのも当時の成功モデルが根強く残っているためでしょう。
 しかし、自動車市場をけん引した若者も50〜60代。今の若者は実用志向や低価格志向であったり、カーシェアを選択しようとする傾向が強いようです。自動車各社のスポーツカーも、トヨタのピンクの「クラウン」もそうしたクルマにあこがれた40〜60代が支持しています。
 欧州のスポーツカーは決して若者向けではなく、最初からリッチなクルマです。日本でも「大人のスポーツカー」や「大人のカッコいいクルマ」が確立されようとしているのではないでしょうか。夫婦二人で乗るためのダウンサイジングもありますが、ハイブリッド車が人気で、キャンピングカーも好調とされるなど、バラェティーも生まれているといえます。
 夫婦二人でちょっとおしゃれな格好でクルマに乗り、ゴルフ場や高原の美術館、オートキャンプ場などに行ったり、宿泊施設付き郊外レストラン「オーベルジュ」やグルメな旅館に泊まったりする。田舎暮らしツアーもできるし、地方の野外美術展や演劇祭にも出かけられます。若い頃はあこがれにすぎなかったことが現実になるわけです。こうした「オトナのクルマ文化」を確立できれば、次の世代がそれを応用・拡充するといった永続的な消費と文化がう生まれるでしょう。







投稿者: 松村税務会計事務所

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