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2014.10.29更新

会員の間で車を共同利用するカーシェアリング(カーシェア)。車の台数や貸し出し拠点がここ数年で急速に増え、利用しやすくなった。ガソリン代や維持費がかからないなどの利点もある。

スマホで予約、ガソリン代ゼロ

拠点は34%増〜
 カーシェアは1980年代に欧州で始まり、国内では2000年代に入って普及し始めた。自家用車の購入にはまとまった金額が必要な上、ガソリン代や駐車場などの維持コストもかさむ。でも、買い物やレジャーには車を使いたい_そんなニーズに応え、ここ数年で急速に拠点増え、利用者数も伸びている。
 交通エコロジー・モビリティ財団(東京)によると、今年1月時点で車の貸し出し拠点は全国に7568ヵ所。前年同月より34%増えた。台数も1万2373台で1年前よりも40%増え、利用会員61%増の46万人超に達している。
現在、カーシェアを運営する企業・団体は30社ほどある。
 カーシェアを利用するには、まず運営会社の会員となる。パソコンやスマートフォンを使って車の空き状況を確認して予約する。指定の時間になったら駐車場に行き、専用のICカードやスマホで解錠。後は予約時間が終わるまで自由に利用できる。
 車が空いていれば、予約の数分後からすぐ使えて、10〜15分の短時間利用から、数十時間の利用もできる。拠点には1〜5台の車が用意されており、車種は拠点によって異なるがトヨタの「ヴィッツ」や日産の「ノート」といったコンパクト型が中心だ。

サービス競争〜
 カーシェアは、以前は拠点数が限られていたため普及のペースが鈍かったが、「タイムズ」や「三井のリパーク」など全国で駐車場事業を運営する会社が参入し、一気に利用者が伸びた。各社は顧客獲得のため、値下げやサービス強化の動きを活発化させている。
 大手3社のうち、三井物産系のカレコは7月から、走行距離に応じて課金する「距離料金」をなくした。また、以前は予約した時間分の料金を全額支払う必要があったが、6時間以内なら実際に使った分の料金だけとした。
 最王手のタイムズカープラスは4月から新たにポイント制を導入。車をきれいな状態で返却したり、給油をしたりするとポイントがたまる仕組みで、料金割引や予約の優遇サービスをうけられる。

保有よりコスト減〜
 カーシェアの利点は、ガソリン代や保険料がすべて運営会社の負担で、会員には車の維持コストがかからないことだ。
 タイムズカープラスの運営会社パーク24(東京)が一定の条件で試算したところ、約140万円の小型車を自己所有すると月5万円以上の維持費はかかるのに対し、カーシェアなら月36時間利用しても約2万7500円ですむ。年間では30万円近い節約につながるという。
 ただ、注意点もある。利用回数が多ければ、所有よりもコスト高になる場合もある。また、必ずしも希望の時間に借りられるとは限らない。自宅から拠点までの距離が離れていると、荷物の持ち運びや移動が面倒に感じる場合もある。利用にあたっては、こうした点もよく検討したい。

投稿者: 松村税務会計事務所

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