こんいちは北区王子の税理士松村憲です。
東京都議会などで明るみにでた差別的なヤジ(野次)が、大きな批判を浴びました。法に触れるような誹謗中傷は論外としても、ヤジが議論やその場の雰囲気を一変させる潤滑油になる、といった肯定論もあります。この世からなくすべき悪癖なのか、それとも許容すべきものなのか、さまざまな意見が寄せられました。
議会じゃNO!が多数
肯定派が多数かと予想していたが、結果は伯仲。しかし、議会のヤジについては、厳しい意見が多かった。
「人権感覚皆無の暴言は粛々と議員辞職勧告すべきだ。日本の、おっさん連中の意識の低さにはうんざり」(兵庫、52歳女性)、「名乗り出られないようなひどいヤジは、ネットで飛び交う相手を傷つけるひどい言葉と同じ」(神奈川、63歳女性)など、特に都議会のケースには男女問わず激しいブーイング。
「小学校で、人の話は最後まで聞く、手を挙げて発言する、などと教えられるのに、なぜ大人は許されるのか」(栃木、44歳女性)、「そもそも、いいヤジと悪いヤジがあるという考えがおかしい」(愛知、51歳男性)などが否定派の代表的な意見だ。議論を妨害する発言を「議場の活性化に必要とか意味不明なことを言う議員は即刻辞職すべき」(兵庫、66歳男性)とあくまで厳しい。
一方、「ヤジは大衆心理の代弁者」と考える愛媛の女性(56)は「そこにある真理に目をつぶって、よい政治や議論は行えない」と指摘する。
「反対のヤジひとつ飛ばないような国会は全体主義国家に他ならない」(鳥取、59歳男性)との意見も。神奈川の男性(46)は「ある程度不規則な発言が許されないと、意のままに議事を進めようとする多数派に対し歯止めをかけるすべがなくなる。ヤジの完全規制は危険」と主張する。
ただし、議論に不要な人格否定はダメ。「ヤジと悪口、誹謗中傷の区別ができない者はヤジを飛ばす資格なし」(京都、59歳男性)
だが、何らかの規制が必要と考える人は8割を超えた。東京の女性公務員(28)は「本会議など完全に学級崩壊状態。ヤジにとどまらず、ミスした事務方に簡単に土下座を強要するなどパワハラ、セクハラがひどく、品位を保つためには規制が必要」という。「禁止してもどうせ守れないなら積極的に公表しては?品のないヤジ主はいずれ淘汰される」(愛知、76歳男性)。録音や録画を徹底し、だれがどんなヤジを飛ばしたのか有権者に知らせるべきだとの意見も少なくなかった。
許されるヤジとして多くの人がスポーツ観戦を挙げた。特に、厳しくも愛とユーモアに満ちた阪神タイガースファンのヤジを評価する人が目立った。「甲子園球場で阪神逆転のチャンス。バッターの桧山はファウルで粘るが、降り出した雨は強くなる一方。その時、、ひやまあ、風邪引く〜。悲壮な声に回りは大うけ。はよ打って勝って帰ろうとみな大拍手でした」(徳島、47歳女性)
プロには厳しいヤジも当然という意見もあったが、テニスやゴルフでは許されないという指摘も。「ヤジを飛ばしたら、近くの子供にまねされた。内容に気をつけなければと実感した」(愛知、39歳男性)。子供の試合で飛び交う大人たちの汚いヤジに心痛める声もあった。
学生時代に弁論部に所属した東京の男性(61)は、「相手の弱点をウイットを取り混ぜ突くヤジはテクニックのひとつ。大会ではヤジ賞もあった」と振り返る。イギリス議会ではユーモアと機知に富んだヤジが伝統で、こうした歴史も「ヤジは議場の華」などと言われる理由なのだろう。
だが、「近年の政治家のヤジはまったく品性に欠け、聴くに堪えないものばかり。おまえらが議席にしがみついているから日本はよくならないんだ、とヤジを飛ばしたくなる」(畏怖、54歳男性)。
確かにそう、つっこみたくなるのは国民の側かもしれない。
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