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2014.09.05更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 区内のモノづくりの灯を消さない_。東京都で優れた製品や技術を持つ中小企業のブランド化が活発化している。江東区は6月に「江東ブランド推進事業」の募集を始めた。足立区と葛飾区は認定企業の展示会出店を支援したり、PR誌を配布したりしている。

江東ブランドは「製造業部門」「伝統工芸部門」を設置。優れた製品(部品)・技術で事業展開の道を切り開いている企業、歴史的に磨かれてきた伝統工芸品を認定する。製造業は企業認定、伝統工芸品は製品認定で、取引先、消費者やバイヤーの認知度を向上する。11月末までに審査し、2015年1月に認証する予定。2月に東京・有明の東京ビックサイトで開催の「東京インターナショナル・ギフト・ショー」でアピールする計画。
 認定制度の背景には区内工場の減少がある。13年に実施した「区産業実態調査」によると、工場数はデータのある98年から08年の10年間で約40%減った。経営環境も700超の事業所が「不振」「非常に不振」と回答。江東区の武越信昭経済課長は「厳しい声の目立つ調査だったが、いい製品を持つ企業も多いと知った。PRの重要性を感じた」ため、認定事業の開始を決めた。
 認定事業は足立区と葛飾区の先行事例を参考にした。両区は07年度開始。足立区は優れた技術を持つ企業が対象で、認定企業は展示会出展やパンフレットによるPRのほか、「FC足立」の一員として交流会で連携している。これまでに37社が選ばれており、足立区産業振興課の岩井康夫工業係長は「区内外に認知されてきた」と認識している。耳かきを手がける三祐医科工業は、08年に認定された。小林保彦社長は「認定のおかげで会社が飛躍した」と振り返る。
 一方、葛飾区は「葛飾町工場物語」と題し、対象を製品に特化。審査項目は「製品開発における物語性」がある。展示会出展のほか、製品開発秘話を漫画で紹介する冊子を毎年9000部発行しており、葛飾区工業振興係の中村友美さんは「ストーリーを照会していることが、メディアにとり上げられたり、取引先との関係強化につながったりと好評だ」と笑顔をみせる。
  おおかわは樹脂製ぞうきん「ほこりトリ」で10年に認定を受けた。開発を担当した大川恵美子さんは「認定後、漫画を見た、といった引き合いが多い。ほぼ購入してくれる」と効果を実感する。年20万枚以上を販売している。
 各区が最大の好機と捉えるのが、20年のオリンピック・パラリンピック開催だ。江東区の武越経済課長は「東京にくる外国人観光客に、地元のいいモノ、を紹介しファンを増やしたい」と力を込める。区と地元企業が一体になって国内外に発信する。

投稿者: 松村税務会計事務所

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