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2014.07.07更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 2015年春に長野ー金沢間が開業する北陸新幹線に合わせ、ホテルの大規模改装や鉄道会社による観光ルートの開発が始まった。開業後、東京ー金沢間は片道約2時間30分と新大阪と同じ時間で行き来できる。これまで関西との結びつきが強かった北陸の経済圏が首都圏に近づく。各社は観光客増加を見込み、受け入れ態勢を強化する。
 東急ホテルズは金沢市の兼六園近くにある金沢エクセルホテル東急を、設備や価格帯が一段上の東急ホテルに衣替えする。9月に改装工事を始め1ヵ月後に開業する考えだ。
 東急ホテルは東京、京都など4ヵ所にあり、シングルの正規料金は1泊2万円前後になる見通し。金沢は開業後、学会などの需要も見込める。
 高所得層を意識したフロアを備えるなどして顧客層を広げる。
 日英企業の合弁であるIHG・ANA・ホテルズグループジャパン(東京・港)は金沢市の金沢スカイホテルの運営を受託、3月にホリディ・インとして改装・開業した。ホテルを所有する名古屋鉄道は「(世界展開するホリディ・インのブランドで)外国人を増やしたい」と話す。金沢市の13年の外国人宿泊者は前年より44%増えた。
 金沢では15年以降、共立メンテナンスが運営するドーミーインなど、ビジネスホテルの開業も相次ぐ。
 オリックス不動産(東京・港)は沿線の老舗温泉ホテルの再生に乗り出す。6月をめどに、新駅「黒部宇奈月温泉」ができる富山県黒部市の宇奈月ニューオオタニホテルを買い取る。
 宇奈月温泉は黒部峡谷鉄道のトロッコ電車の起点となる駅が近く、観光資源は豊富だ。ただ宿泊者数はバブル期をピークに減少傾向が続く。同社は大分県別府市の老舗温泉ホテルなどを再生したノウハウを生かす。
 北陸はこれまで、関西圏からは直通の特急でつながるが、首都圏とは新幹線と在来線を乗り継ぐ必要があった。各社や沿線自治体は北陸を「伝統が残り内外の旅客が興味を持つ地域」(東日本旅客鉄道=JR東日本の原口常務)と見て、東京からほぼ同時間の京都へ行く客層などぉ取りこむ。
 石川県は12年に233万人だった首都圏からの来訪者を15年に500万人と倍増させる計画。
 鉄道各社は新幹線を生かした新しい観光ルート開発に知恵を絞る。JR東日本は東京から北陸へ行き、岐阜県高山市を経て長野県松本市に向かうツアーバスを設ける検討に入った。行きは北陸新幹線、帰りは松本駅からの在来特急を使う。
 高山市は外国人に人気があり、13年の外国人宿泊者は前年よりも5割も増えた。同社は高山と長野県の上高地などの観光地も絡めたツアー商品も売り出す計画だ。
 西日本旅客鉄道(JR西日本)は京阪神から信越方面へ旅行する客を掘り起こす。特急で金沢に向かい、新幹線に乗り換え新潟県の佐渡、長野県の善光寺や軽井沢に向かうツアー商品を設定する考え。「新潟・長野との往来の利便性を高める」(同社)戦略をとる。

投稿者: 松村税務会計事務所

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