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2014.06.03更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 米IT大手のアマゾン・コムとグーグルが製品開発やサービスで激しいつばぜり合いを演じている。それぞれ小売りと検索ですみ分けてきた両者だが、競争激化で互いの得意領域を侵食。顧客の囲い込みを目指して多角化が進むIT業界の縮図となっている。
 「グーグルの、クロームキャストの3倍の処理能力がある。大量のコンテンツも用意した」
 アマゾンのラーセン副社長が胸を張るのは、2日に米国で発売した「ファイアTV」(日本での発売は未定)。インターネット経由で配信された映像をテレビで再生する機器だ。別売りのコントローラーで数千ものゲームを楽しめるサービスも始める予定で、「クロームキャスト」など同種の機器で先行する他社製品を追撃する。米ITサイト「ギズモード」は「動作が速いのに驚いた。スマート(賢い)テレビが実現した」と高評価を与えた。
 アマゾンとグーグルはクラウド事業でもぶつかり合う。グーグルが企業向けデータ保管などのサービスで最大85%の値引きを3月に発表すると、アマゾンも間髪入れずに値下げで対抗。アマゾンが先行するクラウドにグーグルが参入したのは2年前だが、「市場は急拡大している」(関係者)と闘志をむき出しにし、4月に発表した1〜3月期決算でも増収に貢献した。
 アマゾンがテレビ機器に参入したのも、アマゾンの主力事業のオンライン通販のサービスの提供手段を、パソコンやタブレット型端末からテレビに広げる狙いがあるものとの指摘もある。
 互いの本業でも攻防が激化している。グーグルが検索連動型の広告が売上げの柱なのに対し、アマゾンの広告収入は一部だが比率は年々増している。商品検索に連動した広告販売に力を入れているためだ。
 一方で、グーグルもオンライン通販を強化している。サンフランシスコで試験的に行っている無料の即日配送サービスを、米メディアによると、ニューヨークなど他都市にも拡大することを検討している。
 いまやIT各社の主戦場の携帯情報端末でも、アマゾンがタブレット「キンドル」の機能を電子書籍以外に拡充すれば、グーグルも自社開発タブレット「ネクサス」を投入。スマートフォン(高機能携帯電話)向けOS(基本ソフト)「アンドロイド」で市場を席巻するグーグルだが、アマゾンも自社開発のスマホを年央にも発表するとの観測が高まっている。フェイスブックやツイッターも本業のSNS(交流サイト)から、スマホ向けアプリや動画配信など事業領域を広げている。こうした新興勢力に対抗していくうえでも、「相手が得意な分野でも、あえて食らいつく」(アナリスト)戦略がIT大手を突き動かしている。

投稿者: 松村税務会計事務所

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