昨年、都内で36人搬送
東京都内で昨年、徒歩や自転車の運転中にスマートフォンや携帯電話を操作して事故に遭ったり、「歩きスマホ」の歩行者らに衝突されたりして救急搬送されたのは36人にのぼり、うち一人が死亡したことが、東京消防庁の調査でわかった。2010年(23人)の約1.5倍となり、同庁は「スマホの普及画像化の原因」とみている。ただ、搬送時に詳しい状況が分からないケースも多く、同庁では調査結果につい「氷山の一角」とみている。
駅で道で、衝突・転倒
同庁は、救急搬送時の記録から、スマホと携帯電話の使用中の事故を過去4年に遡って初めて調べた。その結果、10年に23人だった負傷者は11年に29人、12年には34人に増加。昨年は36人が搬送されたが、このうち板橋区で昨年10月、歩きながら携帯電話を見ていた弾性(当時47歳)が謝って踏切内に入り、電車にはねられて死亡した。
昨年の事故のうち、スマホなどの操作中や画面を見ている最中だったのは6割強の24人で、「通話中」(5人)、「電話を取ろうとして」(3人)と続いた。搬送された36人のうち、7人は自転車走行中の事故だった。
また、JR四ツ谷駅(新宿区)で昨年5月、携帯電話に気を取られてた小学5年の男児が足を滑らせてホームから転落し、あごの骨を折る事故も起きた。国土交通省の調査では、スマホなどが原因で駅ホームから転落した事故の負傷者は、13年までの1年間に19人を超え、鉄道各社も注意を呼びかけている。
無関係の通行人らが巻き込まれる事故も相次いでおり、葛飾区で昨年5月、女性(82)が携帯電話を見ながら歩いていた人に衝突され、足を骨折。江戸川区でも11年4月、男性(69)が、携帯電話を操作していた人の自転車にはねられ、頭にけがをした。
東京消防庁の担当者は「情報量の多いスマホは面倒に視線がくぎ付けになりやすく、視野が狭くなって事故が起きる危険性が高い」と話している。
一方、警視庁によると、スマホや携帯電話の使用中の交通事故も増加傾向にあり、昨年は全国で死亡事故34件を含む1750件が発生している。
事故を受け、携帯電話各社も対策にのりだしている。NTTドコモは昨年12月から、「歩きスマホ」を振動などから感知、危険を知らせる警告が表示されるアプリの無料提供を開始。KDDI(AU)は小中学生を対象にした「ケータイ教室」で歩きスマホの危険性を説明しているという。
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