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2014.03.31更新

消費者団体「正確な名称知りたい」

外食業界「浸透している商品名で」

偽装問題、ガイドライン案巡り〜
 レストランなどで広がった食材の偽装表示問題を受け、消費者庁が昨年12月に公表した適性表示のガイドライン案に議論が百出している。例えば「サーモントラウト」を「サーモン」と表示すべきではないとの指摘について、外食産業が「既に浸透している」と反発する一方、消費者団体は「正確な名称を表示すべきだ」と主張。消費者庁はこれらの意見も踏まえたうえで正式に決めるが、「何が適正か」をめぐって業界の試行錯誤が続きそうだ。
 消費者庁はガイドライン案で、景品表示法に抵触する事実を示している。たとえば、成形肉や牛脂注入肉をステーキ、サーモントラウトをサケ、ロブスターを伊勢エビ、ホイップクリームを生クリーム_と表示すると「問題」としている。
 サーモントラウトの標準和名は「ニジマス」のため「問題がある」とした。だが外食産業界では、サーモントラウトが原料でも「スモークサーモン」と表記したり、切り身を焼いて「サケ弁当」としたりするケースは多い。外食企業の代表や学者らが参加する「食の安全・安心財団」の中村啓一事務局長は「サーモントラウトは既にサーモンとして広く定着しており許容の範囲内。消費者の混乱も避けたい」と話し、「業界の自主的な取り組みを見守ってほしい」と主張する。
 居酒屋チェーンを展開するコロワイドは「鮮魚の盛り合わせ」を「刺身の盛り合わせ」に変更。ロイヤルホストを展開するロイヤルホールディングスは、外部機関にメニューのチェックを依頼するなど、自主的な取り組みを進める。
 一方、主婦連合会の佐野真理子事務局長は「実際に何を食べているのかを知りたい。違う名前でメニューに表記するのはおかしい」と主張。違反行為に対する課徴金制度の導入など規制強化も求めている。
 消費者庁は早期のガイドラインの策定を目指しており、「さまざまな意見を精査し、適切なものにしたい」(表示対策課)としている。



問題があると指摘した表示



消費者庁が作成した食品ガイドライン案(2013年12月19日)

問題があると指摘した表示
材料 表示 問題となる理由
加工肉 ステーキ 「ステーキ」は一枚肉を焼いた料理
サーモントラウト サケ、サーモン 「サーモントラウト」の和名は「ニジマス」
ロブスター 伊勢エビ 「ロブスター」と「イセエビ」は異なる種
植物油 生クリーム 「生クリーム」は牛の乳が原料


表示の仕方によっては問題
材料 表示 問題となる場合
 
   
解凍魚
 鮮魚  「港で採れたて」など魚の新鮮さを強調する表示
トビウオの卵 レッドキャビア 「高級」など「チョウザメ」の卵と誤認する表示
既製品ジュース  フレッシュジュース  「しぼりたて」などの表示
     

 







    
   















投稿者: 松村税務会計事務所

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