日本能率協会がまとめた第二回「ビジネスパーソン1000人調査」によると、会社の業績が改善しても7割強が賃上げに期待感を持てず、例え給料があがっても過半数が「貯蓄」。「仕事の多さ」にストレスを感じており、「幸福社会」の実現は遠いことを浮き彫りにした。
調査は「給与」と「コミュニケーション」を取り上げた。政府は企業に対し賃上げを求めているが、ビジネスパーソンは会社の業績が改善しても「給与は変わらないと思う」人が61.5%、「下がると思う」人が13.1%で、7割強の人が賃上げに期待を抱いていない。
理由は会社が「余裕資金として蓄える」と思う人が29.9%とトップ。次いで「仕入れや設備投資に回す」が23.7%、「負債の返済にに使う」が18.1%。さらに「役員の報酬だけが上がる」と思う人が13.7%と続き、利益の分配に預かると思う人は少ない。
一方、給与が上がると回答した人は、月給で平均1万1279円、年間ボーナスで同13万6960円のアップを予想している。
給与が上がった場合の使い道は、「貯蓄」が52.5%で1位。2位は「前から欲しかったモノやサービスの購入」(22.1%)、3位は「いつもと同じモノやサービスの購入」(18.0%)と堅実なものとなっている。貯蓄は男性が49.3%、女性が61.2%の割合。
コミュニケーションに関しては、職場で感じるストレスは「仕事量が多い」が28.1%でトップ。次いで、「納得できる年収がもらえていない」(25.3%)、「休暇が取得しづらい」(21.0%)などと続いた。
コミュニケーション不足を感じる相手は全世代で「上司」がトップ。親睦を深めるためには「雑談」、「飲み会」、「あいさつ」と日頃の付き合いを重視。職場でハズさない飲み会は「和食」で「とりあえずビール」を飲み、「趣味の話」をすることだと考えている。
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