こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
政府が「クールジャパン」政策の名のもと、映像産業の海外展開を後押ししている。映画はその柱の一つ。カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の「そして父になる」が審査員賞に選ばれるなど、世界の日本映画への評価は高い。映像産業の基盤となる国内市場で、いま消費者は邦画を含む映画をどうやって見ているか。
場所や手段を問わなければ、見る頻度が増えた人と減った人はほぼ拮抗した。増えた理由の首位は録画機器の性能向上や配信サービスの充実だ。映画館、テレビ、レンタルに続きインターネットという第四の流通が客層を広げる。忙しい社会人には、手軽で好きな時間に見られる利点は大きい。
減った理由に「忙しさ」を挙げる人は「料金の高さ」の2倍を越す。端末や配信サービスがもっと使いやすくなれば、通勤途上などで気軽に映画を楽しむ人が増えるかもしれない。
内容はどうだろう。好きな映画では66.6%が日本映画を挙げた。米ハリウッド映画、アニメ、欧州映画、韓流などを抑えトップだ。人気テレビドラマの映画版が近年の邦画人気をけん引したことは知られている。
しかし今後はどうか。どんな日本映画ならもっと映画館に足を運ぶかと聴くと「年長者の鑑賞に堪える骨太な物語」が首位。「低予算でも監督の個性を生かしたアート・コメディー映画」や「身近な社会問題を取り上げたドキュメンタリー」を挙げる人も2割近い。「韓流風の恋愛映画」や「人気アイドルが出る映画」は一桁にとどまる。
高齢化の影響もあろう。人生や社会に作り手が正面からぶつかり。観客に問う映画を人々は求め始めてている。「そして父になる」は、その典型だ。大人の観客に向けて良作をつくり、世界の人々が評価し、日本という国のイメージ全体も上がっていく。そんな循環が思い浮かぶ。
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