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2013.12.24更新

胸焼けがする(消化器科)

Q 夜ひどい胸焼けがするようになりました。
  胃が悪いのでしょうか?

A 逆性食堂炎が考えられます。
     いちど病院で検査を受けるとともに、ふだんから
  食事の工夫などで胃液が逆流しないような生活習慣を
  心がけましょう。

 逆流性食堂炎(胃食道逆流症)は、強い酸性の胃液が胃から食道へ逆流し、その刺激で食道の粘膜に炎症が起きている状態です。
 お腹の上部から胸にかけて、「ちりちり焼ける」ような感じがするのが特徴で、ほかにも、苦い水や酸っぱいものが上がってくる、お腹が張る、のどがヒリヒリする、物を飲み込もうとするとつっかえ感があるといった症状も見られます。
 特に、前かがみの姿勢をとったとき、お腹に力をいれたとき、ストレスや胃炎などで胃の機能が弱まっているとき、脂っこい物を食べ過ぎたときなどは、胃酸が逆流しやすくなります。  
 また、歳をとって背骨が曲がると、横隔膜がゆるんで胃の一部が横隔膜の上にはみ出してヘルニアを起こしていたり、胃や食道に腫瘍や潰瘍ができて胃炎や食道炎が生じていたりすることもあります。いちど専門医を受診し、内視鏡検査を受けることをおすすめします。
 治療の基本は、胃酸の分泌を抑える胃酸分泌抑制剤による薬物療法です。これで効果がなかったり、何度も再発したりするときは、手術を行う場合もあります。
 胃液の逆流が起きにくいような、生活習慣の改善も重要です。食事では、脂っこい物や刺激の強いもの、甘いものは胃酸の分泌が多くなるので控えましょう。さらに、夜遅い時間には食事をしない、食後すぐに横にならない、早食いや食べ過ぎなどに注意しましょう。また、ベルトなどでお腹を強く締めつけない、前かがみの姿勢を長くとらない、寝るときは枕などの工夫で上体を高くする、といったことを心掛けましょう。

 田園調布中央病院外科部長 富永幸治様より

投稿者: 松村税務会計事務所

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