こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
日本の味追及 静岡・伊豆
5階建てのワイナリーの前に、ブドウ畑が広がる。給食やカラオケのシダックスが90年から始めた静岡県伊豆市の「中伊豆ワイナリー シャトーT.S」だ。「富士山を眺めながらワインを楽しめる」と、年間15万人が訪れる。99年に醸造免許を取り、2000年にオープン。約10ヘクタール自社畑で約3万2千本のブドウを栽培。年間約5万本の日本ワインを生産する。準備段階から大手ワイナリーの技術者の指導を受け、現在は20~40代の醸造担当者3人が腕を競う。醸造から13年の間に、コンクールで金賞や銀賞の獲得を重ねている。
醸造部門の松岡数人リーダーは「欧米のまねではない、日本の風土・気候でつくる、日本らしい、味を確立したい」と意気込む。
醸造技術アップ
弁護士でワイン評論家の山本博(82)は「首都圏のブドウ栽培や醸造の技術は急速に上がっている。今は山梨産のブランド力が抜きんでいるが、今後はほかの産地の存在感も増していく」と指摘する。
山本さんらは2004年に「日本ワインを愛する会」を発足。各地のワイナリーで試飲会を開いている。山本さんは「国内にはブドウ畑や醸造工場の規模が小さいワイナリーが多いが、その分、管理も徹底しやすい。各ワイナリーが特徴を生かして競い合うことで、日本ワイン全体の品質向上につながる」と話す。
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