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2013.11.18更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
夏休みシーズンに行ったアンケートに、「ちゃんと休んでいる」と答えた人は8割。ところが自由解答欄には、「上司に休日出勤を命じられる」「休みの取り方がうまくいかず、うつ病に」といった深刻な声が相次ぎ、そのギャップの大きさに驚かされました。

会社、助けてくれない

「自分が仕事をしないと・・・・と思い込み、2年以上、終電生活。結局、ミスの連発で信頼を失い、うつ病に。いま思うと、仕事を抱え込んでも、何も良いことはなかった」(千葉、49歳男性)。
 「教員という職業柄、わが子のことをすべて後回しにして仕事をしていた。数年前卵巣破裂で、即入院に。以来、家族も大切にしないと!となるべく子どもの学校行事に参加するようにしている」(茨城、45歳女性)。
 こうした「病気になってはじめて、休むことの大切さに気づいた」という思い体験談は、いくつもある。
 だが「会社側は、ちゃんと休みをとるように、と言いつつ、大量の仕事も持ってくる」(千葉、42歳女性)という厳しい現実がある。
 処方箋を紹介しよう。「以前は休むと罪悪感でいっぱいになった。ある日、突然の異動を言い渡され、自分がいなくても職場は大丈夫なんだと気づいた」(千葉、48歳女性)、「何かあっても最終的には会社は助けてくれない。何事も自己管理が重要だ」(大阪、53歳男性)。愛媛県の男性(69)は、「勤務時間外にお茶を飲みながら、その日の困ったことや悩みごとを気楽に話し、時には助言しあい、リフレッシュできた」とかつての経験を教えてくれた。
 もう一つ、切実だったのは「家事に休みはない」という訴えだ。「赤ちゃんのママは年中無休。完全母乳なので、離れられない」(東京、32歳女性)。「元旦から大晦日まで、家事をやすんだことがない。夫の休日は特にしんどいのに、あと少しで定年を迎えたとき、私の体はどうなるんだろう」(埼玉、53歳女性)。
 では、際限ない家事にどう区切りをつければよいのか。
 神奈川県の女性(42)は、こんな決断をした。「平日は20時でクローズ。風呂掃除と洗濯は夫と娘に任せている。最初は家族も戸惑ったが、徹底したら本気と伝わったたのか、娘は20時までに食事をする回数が増えた」。京都府の女性(77)は、「家族の介護で休みが取れないが、時にはショートステイ先の施設に預けて出かけている」。
 休むことに罪悪感を覚えたら、ドイツの哲学者、ヨゼフ・ピーパーの言葉を思い出してほしい。著書「余暇と祝祭」で、「怠惰とは、その人固有の尊厳にふさわしい生き方を放棄してしまうこと」という中世の人生観を紹介。内面的な休息やゆとりの喪失こそ、怠惰なことだと説いた。

投稿者: 松村税務会計事務所

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