2013.10.29更新
どちらかというとおしゃべり?無口?
、こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
二者択一の荒っぽい質問とはいえ、自分を「無口」と考える人の方が多かったのは、物静かと言われる日本人の国民性なのでしょうか。その中で目立ったのは、家族の無口、とりわけ夫や婿の口数の少なさについて、女性から不満がたくさん寄せられたことです。結婚生活では「沈黙は銀、雄弁は金」なのかもしれません。
「無口=考えなし」説も
「男は黙って・・・というMがあったように、おしゃべりな男は軽薄で、ちゃらいというイメージをもっています」(大阪、53歳男性)。
そう、無口な男性といえば思い出すのが1970年代前半、三船敏郎さんが出ていたCMだ。「男は黙ってサッポロビール」のセリフが流行語となった。
当時は、男性の無口が一種の美徳だったのだろうか。というか、今でも、「一般論」として聞くと、男性は無口なほうが望ましい、という女性が66%もいるのである。
このデータ限りでは、女性の意識の中でも、男性像として、「しゃべりすぎるよりは無口なくらいのほうがいい」という好みが多数に思えるのだが、自由回答に寄せられた意見を読んでいくと、むしろその逆がたくさんあった。
「無口な夫」「無口な婿」への不満が目立ってくるのだ。
「娘の配偶者は、極端に口数が少ない。盆や正月に、一家で一泊に来ても、はい、いいえ、ありがとうございます、程度で、帰るまでに十言ともしゃべらない」(京都、83歳男性)。
「夫は家では、ミニマムな単語しか発しない。何が言いたいのかさっぱりわからない。結婚して初めてここまでしゃ べらない人がいると知った。結婚前は自分がしゃべっていたので、あまり気がつかなかった」(東京、39歳女性)
「夫は無口、私が一人でしゃべっていて夫が合いの手をいれてくれる。しかし、夫は相づちをうっても聞いていないことが多いと結婚31年目にして最近、気づきました。了解しているはずなのに、え?初耳、みたいなことがよくあります」(大阪、57歳女性)
若い時代は無口な男性好きだった神奈川県の女性(75)は長い結婚生活をへて、「無口=オバカサン」説にたどりついた、と明かす。
「寡黙な男性が好ましく、おしゃべりは軽薄のように思って、無口な男性と結婚しました。しかし寡黙な人は何を考えているのか分からない。しゃべらないと意思の疎通ができない。話さない人は、自分の考えを持っていないのではないか?もしかして考えをまとめることの出来ないオバカサンではないのか?」と考えるようになったという。
その評価は2人の娘の婿にも向かう。「長女の婿はおしゃべりで、話して楽しい。ああでもない、こうでもない、と会話が行き交います。でも次女の婿は無口。自分の考えがあるのか分からない。こちらの話に、はい、いいえ、ぐらいしか答えない。話す気持ちも失せます」
もちろん、「夫が一番おしゃべり。朝から晩まで一日中、一から百までしゃべっていてウンザイする」(大阪、55歳女性)という意見もあったが、あくまで少数派だ。
ただ、口数が多ければ、それがそのままコミュニケーション能力の高さを保証するというわけではない。お見合いで相手男性の「おしゃべり」を評価したら・・・という東京都の女性(40)の体験談を最後に紹介します。
縁談を何回か経験した後、「お見合いにくる男性でこれほどおしゃべり好きな人がいるとは、と驚くようなひとと会った」。いろいろな面から見て受け付けられない男性ではあったが、「こちらが気を使って盛り上げなくても勝手に独りでトークしてくれるという、ただ1点が貴重に思えた。」
もうすこしデートを続けてみようかと思った矢先、先方からお断りがきた。理由は「口数のおおい女性はちょっと・・・」。「いやいや、私は、はとんど口を開いていないんですけれど!本人には、ものすごいおしゃべりだ、という自覚が全くないようで(笑い)」
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