こんにちは北区王子の税理士松村憲です
今国内の太陽電池市場が好調です。昨年7月の再生可能エネルギー固定買い取り制度開始から一年がたち、相次ぐメガソーラー(大規模太陽光発電所)建設などが市場を後押ししている。メーカーは他社との差別化のため付加価値の高い電池を投入したり、安定した収益を確保しようとメンテナンス機器の強化にも乗り出している。
東京都江東区で始まった太陽光発電システムの展示会。メーカー各社が最新の太陽電池や関連製品を紹介した。
シヤープは来年前半に発売予定の「メガソーラー掃除ロボット」を出展。風雨にさらされた太陽電池は表面に付いた汚れで発電効率が低下する恐れがある。今は人のてで掃除されているが、シヤープはロボットの導入で「人件費が削減できる」と説明。国内だけでなく、太陽光発電が盛んな北米や中東など海外展開も狙う。
再生エネを電力会社が一定価格で買い取る固定価格買い取り制度の導入で、国内の太陽電池出荷量は11年度の140万キロワットが12年度には約2.7倍の380万キロワットへと急激に拡大した。太陽電池の普及と量産化が進み、発電コスト低下が予想されるため、政府は15年に買い取り価格を引き下げる予定だ。太陽電池の需要が鈍化する「2015年問題」を懸念する業界では、掃除などのメンテナンス機器を充実させることで収益を確保したいとの思惑がある。
一方、付加価値の高い製品の投入も進む。カネカは家庭向けの「まぶしくない太陽電池」を出展。太陽電池が太陽光を反射し、近隣住民とトラブルになることもあるため、表面に凸凹を付けて反射率を陶器製の瓦より抑えた。ソーラーフロンティアもスマートフォン並みの厚さ約6.5ミリの薄型太陽電池を紹介。重さを従来火で4割へらし、住宅の屋根などに設置しやすくした。
また、京セラは家庭向けの太陽電池とリチウムイオン蓄電池(容量7.2キロワット時)を出展。家庭からの買い取り価格も年々下がり、売電の利幅が減るため、「蓄電池を併用して自家消費に回す傾向が強まる」とみて、太陽電池蓄電池のセット販売を強化する。
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