こんにちは北区王子の税理士松村憲です。今回は著名人の名語録を紹介します。
人間は十人十色なんだよ 阿久 悠(作家、作詞家)
警官であった父が、ポツリといった言葉である。別に警句を発するつもりでも、教訓を与える意味でもなく、日常の職業的感想といったものであったが、妙に響いた。
人間は一人一人が違う。「十人十色」は、「十人十才」でもあり、「十人十意」でもあり、「十人十道」でもある。
他人や他国を理解することは、同質になることではなく、異質を理解することである。それが尊厳にもつながるのだ。
人は常に友情を修理しつづけるべきである 枝川公一(作家)
18世紀イギリスの文章家サミュエル・ジョンソンは、「年を経るのにしたがい新しい知己をつくっていかないとやがて、自分がひとりぼっちであることに気づくことになる」につづけて、こう述べている。
友を大切にするのはいい。しかし、人間は変化していく動物である。昔からの友人にだけ頼っていてはいけない。新しい友をつくり、友情に「油を差して」、元気いっぱい生きようじゃないかという呼びかけに、勇気づけられる。
人を導くなら、怒らずに叱るべきである 田山敏雄(ビジネスマン養成学校「I&Mタヤマ学校」校長)
家電メーカーの新入社員時代、嘘をついて仕事をさぼったことがあった。上司に追及されても反省の色を見せない私は、上司に思い切り殴られた。怒りが込み上げ、殴り返そう思った瞬間、彼の目から涙があふれているのが見えた。「自分を叱るためにこの人は泣いている」。そう気づき、感動と感謝の気持ちが湧いてきた。
「怒る」行為には、計算も思いやりもない。しかし彼の「叱る」行為には、私を本気で思いやるやさしさが感じ取れた。
あの時の経験から私は学んだ。人を指導するためには、怒ってはいけない。命がけで叱らなければならない。
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