こんにちは北区王子の税理士松村憲です。2020年東京オリンピック開催決まってよかったですね。
ところで、IPS細胞(人口多能性幹細胞)が世界で始めて、人の病気の治療研究に使われることになりました。目の難病・加齢黄斑変性の臨床研究計画についての国の審査が実質的に終わり、来年にも移植手術が行われる。人での政策発表から6年で、IPS細胞は、再生医療への応用に向けて大きく動き出しまた。
IPS細胞のような新しい幹細胞技術は人体への影響がわからないことが多く、厚生労働省の指針で国が審査することになっている。理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の高橋政代プロジェクトリーダーらのチームが2月審査委に申請した。
審査委は、IPS細胞が移植後に異常な振る舞いをしないかなど今回の第一の目的である安全性の確認について集中的に議論した。
3回目のこの日、移植する細胞に、がん化につながる遺伝子の変異がないかや培養時にウィルスの混入がないかを詳しく調べることなどを条件に了承をきめた。7月半ばにある厚生科学審議会の科学技術部会に報告後、厚労相から正式な了承が通知される。
今回の研究の対象は、国内に患者が70万人いると推計される加齢黄斑変性の患者のうち、日本人に多しん出型と呼ばれる型の患者。網膜の下にある「色素上皮」という組織に不要な血管などができ、網膜が押し上げられて視野がかけたり、失明したりする。
今夏にも薬による治療の効果がなかった50歳異常の患者6人を選定し、先端医療センター病院(神戸市)で腕の皮膚組織を採取。隣接する理研の施設でIPS細胞を作成し、色素上皮に変化させてシートにして移植する。
目はもともとがんになりにくい組織だが、念のため、がん化や、免疫による拒絶反応がないかを調べる検査を手術後1年間は2ヵ月に一回以上、行う。その後も少なくとも年1回は検査する。理研は「視力の大幅な改善を期待するものではない」と説明している。
IPS細胞のように、さまざまな組織の細胞になれるES細胞(胚性幹細胞)を使った再生医療の臨床試験(治験)は、米国で2010年以降、脊髄損傷と加齢黄斑変性で行われている。いずれも、深刻な副作用は報告されていないが、現時点では明確な効果も示されていない。
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