こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
流行色の前回からの続きです。
背景に高揚感
「専門家にも聞いてみましょう」
その女性は、日本流行色協会(東京都千代田区)に向かった。2年後の流行色を検討する年2回の国際会議に参加、その情報を会員企業に提供する。大沢かほるさんは、「赤色は人の心を高ぶらせ、景気を刺激する効果があると思います」。協会がまとめた戦後の主な流行色の年表によると、「高度経済成長期はサイケデリックと呼ばれた蛍光色、第二次石油危機を受けた不景気では白黒のモノトーンが流行。好景気で明るい色、不景気だと地味な色と言う流行のパターンがありそうなのかも」
大沢さんは渋い表情。「それは経験則です80年代後半のバブル景気では鮮やかな赤のほか、茶などの地味なエコロジーカラーもはやりました」
女子美術大学名誉教授(色彩心理学)の近江源太郎さん(72)も同調。「色と景気に関係はあると思いますが、それぞれを規定する変数が多すぎて法則は明示できません」
「それでも米国などでの研究などから、人が色を選ぶ際の基準は(類似性)が有力だとは推測できます」例えば、気分が暗いのでせめて明るい色の服を着たいと反対の選択をする人よりも、気分が良いから明るい色の服を着たいと考える「類似性」を基に行動する人の方が多い。そのため、明るい色の商品が売れる背景に「株価上昇などによる高揚感があるのは確かでしょう」。
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