こんにちは北区王子の税理士松村憲です
日本映画がだいぶ調子いいようです。去年の映画の興行収入で邦画はベスト3を独占、シェアは6割を超えました。
外国映画は1960年代の水準に逆戻りする体たらくです。この「邦高洋低」現象は邦画が掛け値なしの実力を見せつけた結果とみていいのでしょうか?
ドラマ劇場版もう満腹
芝居の心得のないズブの素人でも映画に出られるボランティア・エキストラに、関西の高校で非常勤講師をしている女性(48)は5年前から病みつきになっているという。
インターネットなどで募集の告知を見かける映画のボランティア・エキストラは、おもに群集シーンに動員される一般の人びとだ。ギャラは払われず交通費も自腹。せいぜいエコバック程度の記念品がもらえれば、しめたものだ。
「劇場で去年は60本も見たほど映画好きですが、3分の2は邦画。人物の内面がこまやかに描かれ、中身が濃いから見たくなる。陰ながら邦画を支えたいと思ってボランティアに応募しているんです」
「洋高邦低」だった興収のシェアは2006年に逆転した。VFX(視覚効果)の最先端テクノロジーにのめりこみすぎた洋画が飽きられたのは当然の成りゆきだろう。最近の邦画はそんな外連味よりも、ストーリーや世界観に好感をいだかれているようだ。
「お金はかかっていないが身近なテーマをじっくり描ききった秀作がそろっている」(東京、56歳男性)、「流行に踊らされず独自の視点から撮る監督が増えている」(千葉、65歳男性)と味わい深い作風が高く評価されている。
「ハリウッドの超大作と違い、物語にひねりが利いていてセリフもおもしろい」(京都、41歳男性)、「スケールは小さいが、人間の心の原点に立ち返る作品は海外の追随を許さない」(千葉、63歳男性)などと演出力への信頼もあつい。長崎県の女性(64)は、「おくりびと」が公開されたときの感動が忘れていない。「日本人にしか描けない世界観がついに衛外になったと感慨ひとしおだった」
ただし、公開前に大量のCMで宣伝されるテレビドラマの劇場版には、食傷ムードがうかがわれる。「テレビドラマを見ないので劇場版に価値を感じない」(兵庫、46歳女性)、「テレビドラマが、まるで劇場版の長大な予告編のように扱われていて視聴者には不愉快」(山梨、52歳男性)、「娯楽映画に偏り、名作と呼べる作品が少なくなった」(岐阜、57歳女性)。
確かにテレビの2時間特番と区別のつかない劇場版もすくなくない。浮かれていると、映画のような大どんでん返しが待っている。
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