こんにちは北区王子の税理士松村憲です
みなさんは普段音楽をよく聞きますか?
いまアナログレコードの魅力が再発見されています。年間生産数はピークの約2億枚が2009年には年10万枚まで落ち込んでいたが、昨年は45万枚に増加。「CDより音がいい」とジャズやロック好きの中高年が購入しているほか、初めて手に取る若い世代も魅力を感じているようだ。音質を高める新技術も登場し、人気は懐古趣味にとどまらない広がりを見せている。
音楽ソフト販売、ディスクユニオン(東京・千代田)のジャズ専門店「jazz tokyo」(同)では平日の夜、レコードのジャケットを眺めたり、試聴したりしている仕事帰りの会社員の姿が目に付く。
レコードを4枚購入した東京都江戸川区の会社員Mさんは「CDより音が良い。高低音域の広がりを体で実感できる」。十数年間CDばかり聴いていたが、欲しかった曲のCDがなかったのを機に約2年前から再びレコードを買い始め、今や約200枚になる。
首都圏35店舗でレコードを販売する同社の12年の売上げは前年比約1.3倍。客の多くは40~70歳代という。
一般社団法人日本レコード協会(東京、港)によると、レコード生産数量は1976年の約1億9975万枚がピーク。CDの台頭で減り続け、2009年は約10万枚に落ち込んだ。しかし、その後は11年で約21万枚、12年は約45万枚となり、右肩上がりで回復が続いている。
レコードプレーヤーの人気も復活しており、50万~300万円の機種を扱うオーディオ機器店、サウンドクリエイト(東京、中央)の12年の売上げは前年比約2割増。購入者は団塊世代のほか、子育てが比較的落ち着いた30~40代が目立つという。
音楽ソフト会社のユニバーサルミュージック(東京、港)は昨年、着色料を取り除いてレコード針との接触で生じる雑音を低減したしたレコードを開発。一枚800円と割高だが、担当者は「昨年末までに約一万5千枚売れるなど高音質を求めるファンに支持されている」と話す。
CD世代の若者もレコードに新鮮さを感じている様子。品川区の会社員Eさんは「CDでは好きな曲だけを聴きがちだが、レコードはアルバム一枚を聴くことが多く、新たな曲を発見する楽しみがある」と話す。月3、4万円をレコードにつぎ込んでいるという。
音楽ジャーナリストのI氏は「中高年ら往年のファンは、ライブを聴いているような音質に改めて注目している」と話す。若者については「CDやデータ配信にはない大型ジャケットのデザイン性にも魅力を感じているのではないか」と指摘している。
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